カントル(読み)かんとる(英語表記)Tadeusz Kantor

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カントル(Tadeusz Kantor)
かんとる
Tadeusz Kantor
(1915―1990)

ポーランドの演出家、画家、舞台美術家。1939年クラクフ国立美術大学を終え、ナチス占領下の同市で地下実験演劇を組織し、スウォワツキ作『バラディーナ』などを上演した。画家としては、隠喩(いんゆ)的、シュルレアリスム的な構成から抽象化へと向かったが、評価は国内にとどまっている。演出家としては、国外での活動が著しく、とくに75年の自作『死の学級』による成功で世界的評価を受けた。彼の舞台は大戦間のアバンギャルド芸術の名残(なごり)をとどめ、20世紀末のヨーロッパ劇界にあって異彩を放っている。82年(昭和57)夏に来日公演をし、大きな反響をよんだ。[山田正明]
『カントール著、松本小四郎・鴻英良訳『死の演劇』(1983・パルコ出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

出入国在留管理庁

政府が2019年4月に発足を予定している法務省の外局。18年12月の出入国管理法改正案成立に伴う外国人労働者の受け入れ拡大に対応するため、同省の内部部局である入国管理局を再編・格上げし、新設することが...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

カントルの関連情報