カーボン紙(読み)カーボンし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カーボン紙
カーボンし

顔料 (染料) を塗工した感圧複写用薄葉紙。複写用紙の間にはさみ,筆圧などの加圧により複写する。化学パルプをおもな原料とする薄地,平滑,強靭な紙に,カーボンブラック (油煙黒色顔料) や着色顔料などの塗被材料を,ろうまたは油に溶解する伝達材料とともに塗工して製造する。鉛筆用,レジスタ用,加算機用,タイプライタ用,こんにゃく版および石版用などの種類がある。

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百科事典マイペディアの解説

カーボン紙【カーボンし】

カーボンブラックなどの顔料,染料を蝋や油に混ぜ,薄い原紙(カーボン原紙)の片面または両面に塗った複写用紙。鉛筆用,タイプライター用,ワードプロセッサー用などがある。原紙はぼろパルプや化学パルプを原料とし,強い筆圧に耐えられる強度が要求される。ノーカーボン紙感圧複写紙)の登場によって最近は押され気味である。

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世界大百科事典 第2版の解説

カーボンし【カーボン紙 carbon paper】

カーボンブラックなどの顔料や染料を蠟や油に混ぜて原紙(カーボン原紙)の片面または両面に塗布した複写用薄葉紙。強い筆圧によっても破れないような強度が要求される。さらしクラフトパルプを高度に叩解(こうかい)した39g/m2前後の不透明度の高い紙を使用する。1回だけ使用するシングルユースカーボン紙と多数回使うマルチプルユースカーボン紙があり,前者のうち,ワックス型複写紙(スポットカーボン紙)と呼ばれるものは必要部分だけに塗布(スポット印刷)したものである。

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大辞林 第三版の解説

カーボンし【カーボン紙】

複写に用いる紙。油・蠟ろう・顔料を混合し、薄い雁皮紙などの片面または両面に塗ったもの。カーボンペーパー。炭酸紙。炭素紙。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カーボン紙
かーぼんし
carbon paper

顔料、染料などの有色物を蝋(ろう)や油などに混ぜてカーボン原紙に塗工して製造した複写用薄葉紙。片面塗工と両面塗工とがあり、手書きまたはタイプライターで複写するのに用いる。有色物としては、黒はカーボンブラックおよび各種の有機顔料のほか染料を用いる。カーボン原紙としては、薄くて均一でピンホールがなく強いことが要求されるので、木材の化学パルプを主原料とし、上質なものでは綿または麻のパルプを多く配合して製造した紙を用いる。[御田昭雄]

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精選版 日本国語大辞典の解説

カーボン‐し【カーボン紙】

〘名〙 薄い紙に油で練った青、赤などの顔料を含ませたもの。書類などの写しをとるために用紙の間にはさんで用いる。複写紙。カーボン。〔現代語辞典(1923)〕
※文房具漫談(1933)〈谷崎潤一郎〉「鉛筆は、下へカーボン紙を入れて、コッピーを取る必要のある時に用ひることにしてゐる」

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