コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

キノリン キノリン quinoline

翻訳|quinoline

6件 の用語解説(キノリンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キノリン
キノリン
quinoline

コールタール中に存在する不快な臭いをもつ,無色の弱塩基性液体。沸点 238℃。キノリン染料,アルカロイド医薬品の合成原料。塩酸溶液中にヨウ化カリウム存在下で Bi3+ ,Sb3+ ,Sn4+ ,Zn2+ ,Pb2+ などの金属イオン不溶性塩をつくるので,これらの金属イオンの定量分析に用いられる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

キノリン(quinoline)

ベンゼン環ピリジン環が縮合した構造の複素環式化合物。特異臭のある無色の液体。コールタールから得られ、また合成もできる。水には不溶。染料の合成原料、分析試薬に利用。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

キノリン

ベンゼン環とピリジン環とをもつ複素環芳香族化合物。不快臭のある無色の液体。融点−15℃,沸点237.1℃。水に難溶,エタノールなど有機溶媒に可溶。窒素原子の位置が異なる異性体をイソキノリンという。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

キノリン【quinoline】

ベンゼン環とピリジン環とが縮合した構造をもつ複素環芳香族化合物。縮合の位置が異なる異性体をイソキノリンという。キノリンは不快な臭気のある無色の液体で,沸点237.1℃,弱い塩基性を示す。通常の有機溶媒にはよく溶けるだけでなく吸水性も示す。コールタール,骨油などに含まれる。1880年,オーストリアのスクラウプZ.H.Skraup(1850‐1910)によってアニリングリセリン,濃硫酸,適当な酸化剤を原料とする簡便な合成法が見いだされた(スクラウプ合成)。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

キノリン【quinoline】

ベンゼン環とピリジン環の縮合した構造の複素環式化合物。化学式 C9H7N コールタール・骨油の中にある。不快な臭気のある無色の液体。弱塩基性を示す。染料合成に用いる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キノリン
きのりん
quinoline

環内に窒素原子を含む複素環式化合物の一つ。1-アザナフタレンともいう。石炭の乾留により得られるコールタール中に存在する。弱い塩基性をもっている。
 ニトロベンゼン、アニリン、グリセリンの混合物に濃硫酸を加えて加熱すると得られる。この反応は1880年にオーストリアのスクラウプZdenko Hans Skraup(1850―1910)により最初に報告されたので、「スクラウプ反応」または「スクラウプのキノリン合成」とよばれている。
 不快臭をもつ無色の液体で、熱水、薄い酸、エタノール(エチルアルコール)、エーテルなどに溶ける。ベンゼン環とピリジン環とが縮合した構造をもっていて、還元はピリジン環でおこり、強く酸化するとベンゼン環のほうが壊れてキノリン酸になる。また、ニトロ化などの求電子置換はベンゼン環上におこりやすく、アミノ化などの求核置換はピリジン環上におこる。アルカロイドおよびキノリン染料の重要な合成原料となるほか、分析試薬としての用途をもつ。[廣田 穰]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

キノリンの関連キーワードクロモンベンゼン環アセンオバレンサーキュレンナフタレン環ヘキサセンヘプタセンペンタセン縮合環式化合物

今日のキーワード

ポケモンGO

2016年7月6日に米国・オーストラリア・ニュージーランドで配信開始となったスマートフォン用AR(仮想現実)モバイルゲーム。開発・発売元はNiantic,Inc.(ナイアンティック)で、株式会社ポケモ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

キノリンの関連情報