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クリス・マス Keris Mas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クリス・マス
Keris Mas

[生]1922.6.10. ベントン
[没]1992.3.9.
マレーシアの作家。本名 Kamaludin Muhammad。中学をスマトラで終え,雑誌に作品を発表しはじめ,1947年『ウトゥサン・ムラユ』紙の編集部に加わった。 1950年,「社会のための芸術」をスローガンとする「50年派文学者」 Asas 50の運動を批評家アスラフらとともに起こし,指導的な役割を果たした。作品は評論,短編を主とする。言語雑誌『デワン・バハサ』,文学雑誌『デワン・サストラ』編集長。短編集『折れれば生え』 Patah Tumboh (1962) ,長編『クアラルンプールから来た大商人』 Saudagar Besar Dari Kuala Lumpur (1982) がある。文学パイオニア賞 (1976) ,国家文学賞 (1981) を受けた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クリス・マス
くりすます
Keris Mas
(1922―1992)

マレーシアの作家。本名はカマルディン・ムハマッドKamaluddin Muhammadで、パハン州出身。『マレーの使節』Utusan Melayu紙の記者を経て、DBP(国立言語図書出版局)創立以来の出版活動の推進者。言語と文学を民族の団結にもっとも重要な手段とする「50年代文学者グループ」(ASAS 50)の中心的作家。「芸術のための芸術」に反対し、「社会のための芸術」を提唱した。第二次世界大戦後、短編小説の旗手として1950~60年代に多くの優れた短編を発表し、若い作家に大きな影響を与えた。初期のロマンチシズムから、80年代以降は現実直視の傾向へ移行。代表的な短編集に『すべてに代りあり』(1962)、『二つの時代』(1963)など。長編小説にはマレーシアが直面する社会問題を扱った『クアラルンプールから来た大商人』(1982)がある。1976年文学パイオニア賞、1981年国家文学賞を受賞。[佐々木信子]
『佐々木信子訳『クアラルンプールから来た大商人』(1988・勁草書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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