グェルフ（英語表記）Guelph

山川 世界史小辞典 改訂新版

グェルフ
Guelfo［イタリア］，Guelf［英］

叙任権闘争後の皇帝と教皇との対立で，教皇を支持したイタリアの党派。名称は，教皇と協調するバイエルン公ヴェルフ(イタリア語でグェルフォ)の名に由来。都市貴族のうち，農村領主出身者と対立する大商人に党員が多かった。とはいえ，都市内部，都市同士の複雑な政治力学により，教皇から乖離(かいり)した党派になった。例えば，1375～78年，代表的なグェルフ都市フィレンツェは教皇と戦争した。

出典　山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

グェルフ
Guelph

カナダ，オンタリオ州南部の都市。ハミルトンの北西 40kmにある。1月の平均気温－6℃，7月の平均気温 20℃，年平均降水量 800mmで気候温和。カナダでは人口密度の高い地域の一つにあって，近くにキッチナー，ウォータールーなどの都市がある。 1827年に開かれた。農科大学 (1874) ，獣医科大学 (62) などがグェルフ大学 (1964) となり，農業の研究や実習の中心である。電気器具，金物，製粉，薬品，皮革，繊維などの工業が行われる。人口 12万1688（2011）。

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