ケンドルー

化学辞典 第2版「ケンドルー」の解説

ケンドルー
ケンドルー
Kendrew, John Cowdery

イギリスの生化学者.1939年ケンブリッジ大学卒業.第二次世界大戦中は航空省でレーダー研究に携わったのち,空軍オペレーションズリサーチに従事した.J.D. BernalとL.C. Pauling(ポーリング)の影響を受けて生物学に関心をもち,1946年からケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所のM.F. Perutz(ペルツ)の分子生物学の研究グループに参加し,1949年Ph.D.を取得.球状タンパク質ミオグロビンのX線構造解析に従事し,1958年低分解能電子密度図を得て,タンパク質の三次構造をはじめて明らかにした.その後,分解能を高めて二次構造,一次構造をも決定して,生体高分子の立体構造決定の道をひらいた.これらの仕事に対して,1962年Perutzとともにノーベル化学賞を受賞.同年新設の医学研究会議(MRC)分子生物学研究所副所長に就任.ヨーロッパ分子生物学研究所(EMBO)の設立にも携わり,1974年初代所長に着任した.

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日本大百科全書(ニッポニカ)「ケンドルー」の解説

ケンドルー
けんどるー
John Cowdery Kendrew
(1917―1997)

イギリスの物理化学者、分子生物学者。オックスフォードに生まれる。ケンブリッジ大学で化学を学び、卒業後、第二次世界大戦中は空軍に入り、レーダーの研究やオペレーション・リサーチに参加。戦後、大学に戻り、W・L・ブラッグのもとでM・ペルツとともに改良を加えたX線解析を用いて結晶タンパク質の構造解析という前人未到の分野を開拓した。1958年にタンパク質ミオグロビンの結晶の概略的な三次元モデルを提出、2年後に完全な分子構造を明らかにした。この研究により1962年ペルツとともにノーベル化学賞を授与された。ペルツとともに創設したケンブリッジ大学医学研究会議所属分子生物学研究所の副所長を1975~1982年まで務め、ハイデルベルクにあるヨーロッパ分子生物学研究所総裁などを歴任した。

[宇佐美正一郎・宇佐美 論]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ケンドルー」の解説

ケンドルー
Kendrew, John Cowdery

[生]1917.3.24. オックスフォードシャー,オックスフォード
[]1997.8.23. ケンブリッジシャー,ケンブリッジ
イギリスの生化学者。 1939年ケンブリッジ大学を卒業後学位取得,同大学で分子生物学の研究にたずさわり,M.ペルツとともに蛋白質分子の微細構造の解明に努めた。 1960年,X線回折と電子計算機の力をかりて,ミオグロビンを構成するアミノ酸の三次元モデルを示すことに成功。ヘモグロビンの構造を解明したペルツとともに,62年ノーベル化学賞を受賞した。 71年国防省科学審議会議長,81年オックスフォード大学のセント・ジョンズ・カレッジ学長に就任。

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百科事典マイペディア「ケンドルー」の解説

ケンドルー

英国の化学者。ケンブリッジ大学卒後,キャベンディシュ研究所でブラッグの指導のもとに研究。X線解析により球状タンパク質であるヘモグロビン,ミオグロビンの構造を研究,ペプチド鎖のα‐らせん実在を証明し,その立体構造を決定した。1962年共同研究者のペルーツとともにノーベル化学賞。

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デジタル大辞泉「ケンドルー」の解説

ケンドルー(John Cowdery Kendrew)

[1917~1997]英国の化学者・生物学者。結晶たんぱく質X線解析により、たんぱく質の分子構造を明らかにした。1962年、ペルツとともにノーベル化学賞受賞。ケンドリュー。

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