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コハク(琥珀) こはく

百科事典マイペディアの解説

コハク(琥珀)【こはく】

植物の樹脂が化石化したもの。ジュラ紀から第四紀まで知られているが,主として第三紀地層から産出。一般に黄色〜褐色,透明ないし半透明,硬度2〜2.5,比重1.05〜1.10,融点250〜400℃の非晶質塊状または粒状脂肪光沢を有する。

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世界大百科事典 第2版の解説

コハク【コハク(琥珀) amber】

新生代の第三紀の松柏科植物(マツ,スギ,ヒノキなど)の樹脂が,地中で化石化したもの。成分はC40H64O4コハク酸などの樹脂酸を含む非晶質の有機化合物である。色は黄色ないし褐色で,ときに白あるいは赤みを帯びるものもある。透明ないし半透明で,樹脂光沢を帯びる。摩擦すると静電気を帯びる性質がある。樹脂が固まる前に封じ込められた昆虫や植物が見られることもあり,珍重される。硬度は2~2.5で,耐久性は低いが,美しさと希少性のために古くから宝石として愛好されてきた。

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世界大百科事典内のコハク(琥珀)の言及

【交易】より

…特定の個人あるいは集団の間で価値あるものを互恵的に交換する体系のこと。交易は大別して,貿易など経済上の生活必需物資の交換(この場合には市場の形成に関連する)と儀礼的に交換する場合とに類別できようが,前者は貨幣を媒介とする商業的レベルで,また,後者は直接的な物々交換に重点を置いて行われることが多い。したがって,経済的交易は貨幣経済の発展を前提とした交易であるのに対し,儀礼的交易は物品に対する等価意識や呪術的認識が前提となる。…

【ヒュペルボレオイ】より

…ギリシア伝説で,篤(あつ)くアポロンを崇拝する〈極北人〉。北風(ボレアスBoreas)のかなた(ヒュペルhyper)の四時光明に輝く国で至福の生を送っていると考えられた。前5世紀の歴史家ヘロドトスがアポロン誕生の聖地デロス島の住民の話として伝えるところによれば,かつてヒュペルボレオイは2人の乙女にアポロンへの供物を持たせてデロス島へ送り出したが,乙女たちが帰国しなかったため,以後は麦わらに包んだ供物を国境まで運んで隣国人に渡し,それをまた次の隣国人に転送してくれるようにと頼んだ。…

【ファエトン】より

…ギリシア神話で,太陽神ヘリオスの子。その名は〈輝く者〉の意。成人してはじめて会った父神に,どんな願いもかなえてやるといわれた彼は,1日だけの約束で父の馬車を借りて大空に乗り出したが,荒馬を御すすべを知らなかったため,軌道を踏み外した火炎の車があやうく地を焼き払いそうになったとき,ゼウスの雷霆によってエリダノス川へ撃ち落とされた。このとき河畔に集まった彼の姉妹たちのヘリアデスHēliades(太陽神の娘たち)は,その死を悼んで嘆き続けるうちにポプラの木と化し,彼女たちの涙は凝固して琥珀(こはく)になったという。…

【道】より

…主として経済上の目的と軍事上の目的のために建設され,名誉ある者ならだれでも自由に通行できた。すでにローマ時代にゲルマニアの森や湿地帯を貫いてバルト海や北海と北イタリアを結んでいた〈琥珀の道〉には,コハク(琥珀)の産地であるプロイセンのザムラントから船でワイクセル(ビスワ)河口に運ばれたコハクを南のブレスラウを経て,メーレンを通り,ドナウ川を下ってウィーンの近くまで運び,そこからさらに北イタリアに運ぶ街道と並んでいくつかのルートがあった。塩や銅やワインを運ぶ道も遠く離れた各地域をつないでいたし,ローマ時代にすでにバーゼル~シュトラスブール~ケルン~ライデンへとライン川沿いの道がつくられていた。…

※「コハク(琥珀)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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