コハク(琥珀)(読み)こはく

百科事典マイペディア 「コハク(琥珀)」の意味・わかりやすい解説

コハク(琥珀)【こはく】

植物の樹脂が化石化したもの。ジュラ紀から第四紀まで知られているが,主として第三紀地層から産出。一般に黄色〜褐色,透明ないし半透明,硬度2〜2.5,比重1.05〜1.10,融点250〜400℃の非晶質塊状または粒状脂肪光沢を有する。有機溶剤可溶。電気絶縁性がよく,摩擦すると負電気を帯びる。上質のものはアクセサリーパイプなどの細工物として利用。塗料ワニス)としても用いられる。まれに昆虫化石などを含むことがあり,虫入りコハクとよばれて珍重されている。

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