コンスタンタン(その他表記)constantan

デジタル大辞泉 「コンスタンタン」の意味・読み・例文・類語

コンスタンタン(constantan)

ニッケル約45パーセント、残りが銅の合金電気抵抗が高く、また、他の金属と組み合わせたとき熱起電力が高いので、電気抵抗線熱電対に用いる。商標名。

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精選版 日本国語大辞典 「コンスタンタン」の意味・読み・例文・類語

コンスタンタン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] constantan ) 合金の一種。また、合金の商標名。組成は銅五五パーセント、ニッケル四五パーセント。電気抵抗が大きく、その値は温度によって変化しない。電気抵抗線のほか、鉄・ニッケル・銅などと組み合わせて熱電対(ねつでんつい)使用

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改訂新版 世界大百科事典 「コンスタンタン」の意味・わかりやすい解説

コンスタンタン
constantan

熱電対あるいは電気抵抗用の線として使われる銅-ニッケル合金。ニッケル量は40~50%程度である。銅,鉄あるいはクロメル線と組み合わせて熱電対とし,起電力を測って温度測定用に使われる。また,それ自身で電気抵抗用としての用途もある。コンスタンタンの名称は今日広く用いられているが,かつてはイギリス会社の商品名であった。
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百科事典マイペディア 「コンスタンタン」の意味・わかりやすい解説

コンスタンタン

ニッケル40〜50%の銅合金で,元来は商品名。温度による抵抗の変化がきわめて小さい。熱起電力(ゼーベック効果)が大きく,銅または鉄などと組み合わせて熱電対(ねつでんつい)に用いる。電気抵抗線としても使用。
→関連項目熱電温度計

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンスタンタン」の意味・わかりやすい解説

コンスタンタン
constantan

銅 50%,ニッケル 50%を基本とする固溶体合金。抵抗率が 48μΩ・cmと大きく,その温度による変化が小さいので,標準抵抗線として電気計器抵抗線ひずみ計などに使われる。またこれを鉄,ニッケル,銅と組合せた熱電対は 0.05~0.06mV (1℃あたり) の大きい熱起電力を示すので,800℃程度までの比較的低温度用熱電対温度計として用いられる (JISの熱電対E,J,Tの-極材料に相当) 。メーカーによりアドバンスコペル,ユーレカ,アイデアルなど異称が多い。

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化学辞典 第2版 「コンスタンタン」の解説

コンスタンタン
コンスタンタン
constantan

55質量% Cu-45質量% Ni合金の商品名.電気比抵抗が48 μΩ cm と大きく,その温度係数は20~100 ℃ で2×10-5 deg-1 と非常に小さいので,電流調節用または電熱用抵抗線などに使用されている.抵抗線として約500 ℃ までの使用に耐える.また,鉄線,ニッケル線,銅線と熱電対をつくると,起電力が大きいので比較的低温用(約900 ℃ まで)の熱電対として利用されている.

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栄養・生化学辞典 「コンスタンタン」の解説

コンスタンタン

 銅60%,ニッケル40%の合金のこと.銅と組み合わせてサーモエレメントを作ることができる.

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