シンチレーションカウンター(その他表記)scintillation counter

デジタル大辞泉 の解説

シンチレーション‐カウンター(scintillation counter)

シンチレーション計数管

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精選版 日本国語大辞典 の解説

シンチレーション‐カウンター

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] scintillation counter ) 放射線測定用の計数管一種シンチレーション光電陰極受け、これを光電子増倍管で増幅し、電気信号として計測する。シンチレーション計数管。

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改訂新版 世界大百科事典 の解説

シンチレーションカウンター
scintillation counter

シンチレーションを利用して放射線を計数する装置。放射線を受けた物質から発する光は蛍光と呼ばれるが,このうち,比較的短い持続時間をもつものはシンチレーションと呼ばれる。また,シンチレーションを生ずる物質はシンチレーターと呼ばれる。この装置の主要部分である検出部は,シンチレーターと光電子増倍管の組合せでできている。光電子増倍管は,一種の光検出器であり,シンチレーション光の入射によって発生する数個~1000個の電子を瞬時に増倍して106~108個の多数の電子を生じさせる。このため,放射線が検出部に入ると,光電子増倍管には比較的大きい信号パルス(持続時間の短い電気信号)が得られる。信号パルスの大きさは,シンチレーション光の強さに比例するので,その大きさから放射線のエネルギーを知ることができる。シンチレーターには,いろいろの化合物のものがあるが,これらは無機シンチレーターと有機シンチレーターに大別される。無機シンチレーターには,ヨウ化ナトリウム結晶,ヨウ化セシウム結晶などがあり,前者はγ線の測定に,後者はα線の測定によく用いられる。有機シンチレーターには,アントラセン結晶,プラスチックシンチレーター,液体シンチレーターなどがあり,β線や中性子線の測定によく用いられる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

シンチレーションカウンター
scintillation counter

シンチレータ (ケイ光体 ) 中で放射線がエネルギーを失って固体中の電子が励起され,次いで基底状態へ遷移し発光することを利用して発光光子数を光電子増倍管によって電気的パルスに変え,放射線の計数やエネルギーを測定する装置。発光の応答時間がきわめて短く,発光効率が高いので,高い時間分解能と計数効率が得られる。ヨウ化ナトリウムなど無機結晶シンチレータではγ線に対する感度が大きい。種類,形状,大きさなど,かなり自由に選べる。プラスチックシンチレータは中性子も検出できる。

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百科事典マイペディア の解説

シンチレーションカウンター

放射線が蛍光(けいこう)体にあたって発する蛍光を光電子増倍管に受け,電流に変え増幅して入射粒子数またはエネルギーを測定する装置。蛍光体としてβ線にアントラセン,スチルベン等の有機蛍光体,γ線にタリウムで活性化したヨウ化ナトリウム,陽子やα線には銀か銅で活性化した硫化亜鉛を用いる。感度が高く,特にγ線に対する効率がよい。
→関連項目計数管

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栄養・生化学辞典 の解説

シンチレーションカウンター

 放射活性を測定するための機械で,放射線があたると光や蛍光を発する物質(シンチレーター)と試料を混ぜたり,放射線を固体にあてて,発する光や蛍光を測定する.

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