スイカズラ(英語表記)Lonicera japonica; Japanese honeysuckle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スイカズラ
Lonicera japonica; Japanese honeysuckle

スイカズラ科の常緑つる性低木。アジア東部の温帯から暖温帯にかけて広く分布する。日本では北海道南部から九州までの各地に普通にみられ,ニンドウ (忍冬) の漢名でも知られる。つるは右巻きで長く伸び,他の樹木などにからみ,若枝には褐色の毛が密生する。長さ3~6cmの楕円形の葉が対生し,5月頃に葉腋から2個ずつ芳香のある花をつける。花冠は長さ3~4cmあって下半部は細い筒形,上半部はやや2唇形に開き,上唇の先はさらに浅く4片に割れる。花冠の色は初め白く,のちに黄色に変る。花筒の下部から蜜を出し,吸うと甘い。

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百科事典マイペディアの解説

スイカズラ

ニンドウとも。スイカズラ科のつる性半常緑の木本(もくほん)。日本全土,東アジアの山野にはえる。茎は他物にからみ,若いときには軟毛があり,古くなると縦に裂ける。葉は対生し長楕円形。5〜6月,葉腋に2個ずつ花をつける。花冠は長さ3〜4cm,筒形で先は唇形(しんけい)に分かれ,白色,後に黄色となる。果実は球形で秋,黒熟。葉を乾燥したものを漢方では忍冬(にんどう)といい,解毒,解熱剤など薬用とする。
→関連項目パルメット

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スイカズラ
すいかずら / 忍冬
[学]Lonicera japonica Thunb.

スイカズラ科の藤本(とうほん)(つる植物)。葉は対生し、枝先のものは越冬する。このためニンドウ(忍冬)ともよぶ。花は5~6月、2個ずつ対(つい)になって開く。花は基部に包葉があり、花冠は二唇形で初めは白色にすこし紅色を帯び、のちに黄色くなる。子房は下位で2室。果実は球形で、熟すと黒くなる。日本、および朝鮮半島、中国に自生するが、ヨーロッパやアメリカで野生化し、農地の雑木として嫌われている。名は、花筒に蜜腺(みつせん)があり、吸うと甘いことによる。花は解熱および利尿薬とし、香りがよいので忍冬酒もつくられる。
 スイカズラ属は、北半球を中心に世界に約150種分布する。庭に植えられるツキヌキニンドウL. sempervirens L.は北アメリカ原産の常緑藤本で、5月ころ黄紅色の花を開く。名は対生する葉の基部が合着し、茎が葉を貫いているようにみえることに由来する。[福岡誠行]

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