ツングース諸語(読み)ツングースしょご

大辞林 第三版の解説

ツングースしょご【ツングース諸語】

アルタイ諸語の下位言語群の一。中央・東シベリア、中国東北部、樺太に分布する。エベンキ語・ソロン語などの北方方言、満州語・オルチャ語などの南方方言およびウデヘ語・オロチ語などの中間方言群に三分される。ツングース-満州諸語。

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百科事典マイペディアの解説

ツングース諸語【ツングースしょご】

東シベリア,沿海州,中国東北部に話される諸言語。Tungus。金代の女真語,清代の満州語も同系の言語で,満州語に由来するシボ(錫伯)語は新疆ウイグル自治区に数万の話し手が現存する。これら以外のツングース諸語には文献はなく,1930年代の初めから,エベンキ語,エベン語,ナナイ語,ウデヘ語などでロシア字正書法による文章語が使用されるようになった。ほかにネギダール語,オロチ語オルチャ語ウイルタ語等が知られるが,人口はそれぞれ数百人程度とされる。言語構造は母音調和膠着(こうちゃく)語的文法構造が特色。→アルタイ諸語ツングース語系諸族
→関連項目旧アジア諸語ニブヒ語モンゴル諸語ヤクート語

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世界大百科事典 第2版の解説

ツングースしょご【ツングース諸語 Tungus】

ツングース族の固有の言語。ツングース・満州諸語ともいう。ツングース族はいくつかの部族に分かれ,ロシアの東シベリア,中国黒竜江省,内モンゴル自治区北部,新疆ウイグル自治区西部,モンゴル北部に分布するが,ツングース族のうちには固有の言語を使わず,他の言語を話す者が今日かなり多く,ツングース諸語を母語として話す者の総数は6万内外と推定される。
[分類と分布]
 ツングース諸語には次のものがあり,これらはすべて同じツングース祖語に由来するとみられる。

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世界の主要言語がわかる事典の解説

ツングースしょご【ツングース諸語】

ツングース人の言語。ツングース満州諸語ともいう。エベンキ語、エベン語、ナナイ語、ウイルタ語、満州語、歴史上の女真語などがある。東シベリア、サハリン、中国東北部、内モンゴル自治区、新疆ウイグル自治区などに分布し、現在の話者数は6万人ぐらいとされる。言語的には、母音調和や膠着語的な構造を特徴とし、共通の祖語が想定されている。さらに、チュルク諸語、モンゴル諸語とともに共通の祖語をもつアルタイ諸語を構成するとの説もあるが、これに対しては批判的な見方もある。◇英語でTungus。

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世界大百科事典内のツングース諸語の言及

【アルタイ諸語】より

…分布地域は広く,一部で重なり合いながら東ヨーロッパからシベリアに及ぶが,チュルク諸語は中央アジアを中心に東ヨーロッパ,中国西部,シベリアの南部・中部などに話されており,モンゴル諸語はモンゴル,中国の内モンゴル地方を中心に,ボルガ川中流,アフガニスタン,シベリアのバイカル湖付近などに分布する。ツングース諸語は中国の新疆ウイグル自治区,東北地方などに一部話されているが,沿海州やシベリア中部から東部にかけて分布する。話し手の人口は詳細は不明ながら,チュルク諸語が5000万以上,モンゴル諸語は300万程度,ツングース諸語は10万またはそれ以下であろうといわれている。…

※「ツングース諸語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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