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テオドラ Theodora

翻訳|Theodora

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

テオドラ
Theodora

[生]500頃
[没]548.6.28.
ビザンチン皇帝ユスチニアヌス1世の皇妃。首都コンスタンチノープルの大競技場に付属する見せ物小屋のくまの飼育係アカキオスの娘として生れ,のちに踊り子となり,皇帝に熱愛されて結婚 (523) 。眉目秀麗で,才気,行動力に富み,共同皇帝ではないにもかかわらず,『ユスチニアヌス法典』 (→勅法彙纂 ) には皇帝と連名でその名が記載されるほど皇帝の信頼は厚かった。ニカの乱に際しては退位を決意した皇帝を励まし,将軍ベリサリウスの援助により乱の鎮圧を成功させた。宗教的には,異端とされたキリスト単性説を庇護し,正統説を支持する皇帝との和解をはかったりした。

テオドラ
Theodora

10世紀頃在世のローマ市の執政官,元老院議員テオフィラクトゥスの妻。夫の死後,トスカナのアダルベルトやローマ教皇ヨハネス 10世らの愛妾となる。娘のマロツィアとともに教皇セルギウス3世 (在位 904~911) からヨハネス 12世 (在位 955~964) にいたる教皇を左右し,ポルノクラシー時代 (娼婦時代) と呼ばれた。

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デジタル大辞泉の解説

テオドラ(Theodora)

[500ころ~548]東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世の妃。下層民の出身であったが、527年に夫とともに共同戴冠し、女帝として夫の統治に大きな影響を与えた。

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百科事典マイペディアの解説

テオドラ

東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世の妃。卑しい踊子の出と伝えられるが,525年結婚して2年後に夫が皇帝に即位すると女帝として君臨。532年コンスタンティノープルで起きたニカの反乱を鎮定するなど,夫を助けてすぐれた政治的手腕を示した。
→関連項目サン・ビターレ教会

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世界大百科事典 第2版の解説

テオドラ【Theodōra】

500ころ‐548
ビザンティン皇帝ユスティニアヌス1世(在位527‐565)の妃。コンスタンティノープルの大競技場の野獣の飼育係アカキオスの次女という卑しい身分ながら,美貌と機知に恵まれ舞台に立って成功を収めた。即位以前の青年将校ユスティニアヌスと知り合い,市民から貴族への身分の昇格を得,525年に結婚。2年後に夫が皇帝となるや皇妃として絶大な権力を振るい出した。宮廷内外の人事,外交交渉,法令の発布などおよそ政務に関して皇帝から相談を受けないことはなかったといわれる。

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大辞林 第三版の解説

テオドラ【Theodora】

500頃~548) ビザンツ帝国の皇帝ユスティニアヌスの皇后。有能な政治手腕をもち、皇帝の政教両面の政策に強い影響を与えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

テオドラ
ておどら
Theodora
(500ころ―548)

東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世(在位527~565)の妃。コンスタンティノープルの競技団体「緑組」の獣番を父とし、女優となって数年間エジプト、シリアなどを巡業したのち首都に戻り、ユスティニアヌスと知り合う。ユスティニアヌスが伯父ユスティヌス帝を動かして元老院議員と女優との通婚禁止令を無効とさせ、またテオドラを貴族身分に昇格させたことにより、525年彼女はユスティニアヌスと結婚。527年4月彼が伯父帝と共治帝となり、テオドラはアウグスタ位を授与された。532年民衆の不満に端を発した「ニカの反乱」に際しては、彼女は断固たる態度をみせ、逃亡を考える夫を翻意させた。司教や文官、武官の人事に少なからぬ影響力を振るい、宗教政策では夫に抗して単性説を支持し、教会、修道院や慈善施設に多額の寄付をした。単性説派の史料はテオドラを称揚しているが、歴史家プロコピオスは『秘史』で彼女の素性の卑しさや強欲を悪意と偏見に満ちた筆で誹謗(ひぼう)している。北イタリアのラベンナのサン・ビターレ聖堂に残るモザイク肖像画は有名。[後藤篤子]

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