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トゥユール トゥユールTuyūl; Tiyūl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トゥユール
Tuyūl; Tiyūl

イランの土地所有形態の一種。国家が一定の土地の徴税権を個人の俸給あるいは恩給として与えたもの。東トルコ語のティメック ti-mäkに由来し,14世紀以降,従来のイクターの語に代って,免税の特権をもつ世襲の封地ソユールガールと相対する概念として用いられ,その所有者はトゥユールダール tuyūl-dārと呼ばれた。 19世紀末までに徐々に世襲化の方向をたどったが,1907年マジリス (イランの国民議会) によって撤廃された。

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世界大百科事典 第2版の解説

トゥユール【tuyūl】

14~20世紀初頭までイランでみられた土地制度。トユールtoyūlともよばれる。軍人,官僚に対して俸給の代りとして下賜された徴税権の一時的な付与を伴う土地,およびその保有のことをいう。セルジューク朝(1038‐1194),イル・ハーン国(1258‐1353)のイクター制の流れを引く。同様に徴税権を授与するソユールガールと比べると,世襲の権利が認められず,行政的なインムニテート(不輸不入)も弱かった。

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世界大百科事典内のトゥユールの言及

【ソユールガール】より

…これは農民に対する裁判権をもつものであった。 ソユールガールに似た土地制度にトゥユールがあるが,これは保有者の権利においてソユールガールのように世襲を認められず,原則的に一時的な保有であり,行政的なインムニテートも弱かった。ソユールガールはサファビー朝末期には廃れたが,トゥユールは1908年の廃止まで続いた。…

※「トゥユール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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