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トラフ トラフoceanic trough

6件 の用語解説(トラフの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トラフ
トラフ
oceanic trough

海底の細長い凹所のうち,最大水深 7000m以下の比較的ゆるやかな斜面をもつ溝。舟状海盆ともいう。海溝に比べて浅く,幅広い。単純に形態のみで定義されるため規模および成因はさまざまで,プレートの沈み込みに伴う海溝の一部(南海トラフ駿河トラフ相模トラフ)や,島弧(弧状列島)背後の拡大に伴う凹所(沖縄トラフマリアナトラフ)などがある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵の解説

トラフ

海底を走る長くやや幅の広い溝のうち、最大水深が6000mを超えないもので、成因は問わない。南海トラフ、駿河トラフ、相模トラフは、どれも海溝と同様、海洋プレートの沈み込みに伴って生じたもので、海溝に共通の地震分布や、陸側斜面での付加体の形成や地殻変動が顕著なのが特徴。南海トラフは、東海地方から紀伊半島、四国にかけての南方沖約100kmの海底をほぼ東西に走る、長さ700kmの細長い溝。四国海盆の海底が日本列島の下へ沈み込む入り口に当たり、御前崎東方で駿河トラフとつながる。安政地震(1854年)、東南海地震(1944年)、南海道地震(1946年)や予想される東海地震の源である地殻歪みは、このトラフでの沈み込みで生じる。最深部は水深4500m足らずで平坦だが、陸側斜面には標高約300mの急傾斜の崖が並び、海底の激しい変動を示す。マリアナトラフ、沖縄トラフなどは背弧海盆だが、拡大を始めて間もないため細長く、トラフに分類される。

(小林和男 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

トラフ(trough)

海底の細長い凹地で、海溝トレンチ)ほど深くなく、両側の斜面も緩やか海底地形南海トラフなど。舟状海盆(しゅうじょうかいぼん)。
気圧の谷」に同じ。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

トラフ

舟状海盆とも。平たんな底と急な斜面をもつ海底の長いくぼみで,海溝より浅い地形。規模,成因でいろいろあり,プレートの沈み込み帯であるが浅いのでトラフとされているもの(例,相模トラフ),海溝が埋められて浅くなったもの(例,ニュージーランド北東沖のヒクランギ・トラフ),島弧背後にあって現在拡大しつつある縁海(例,沖縄トラフ),大陸境界地内にある細長い海盆(例,最上(もがみ)トラフ)などがある。
→関連項目海盆付加体

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典 第2版の解説

トラフ【trough】

海底の長いくぼみで,平たんな底と急な斜面を有するが,海溝よりは浅い地形をいう。舟状海盆ともいう。形態で定義されており,規模,成因はさまざまである。プレート沈み込み帯であるが,地形的にはトラフとされているもの(南海トラフ,駿河トラフ,相模トラフ),海溝が埋められて浅くなっているもの(ヒクランギ・トラフHikurangi trough),島弧背後にあって現在拡大しつつある縁海(マリアナ・トラフ,沖縄トラフ),大陸境界地内にある細長い海盆(最上トラフ)などがある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

トラフ【trough】

海底の細長い谷。急な斜面と平らな底をもち、海溝よりは幅が広く浅い。形状による名称なので、その成因はさまざまである。舟状海盆。
低気圧の中心から伸びた気圧の谷。

出典|三省堂
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世界大百科事典内のトラフの言及

【海溝】より

…なお,細長い深い溝状の海底地形でも,明らかに沈み込み以外の原因(例えばトランスフォーム断層)だけでできたものは海溝とはよばない(例えば大西洋中部のロマンシュRomanche断裂帯(最深部の水深7800m)はかつては海溝とよばれた)。一方,明らかに沈み込みによって生じた地形でも最深部の水深が6000m以浅の時は海溝とよばず,トラフtroughとして一括する習慣である(例えば南海トラフ,駿河トラフ)。 測鉛による測深を行っていた時代には,たまたま見つけた海溝内の深部に,海淵(かいえん)deepと名づけ,チャレンジャー海淵などの固有名詞を用いたこともあった。…

【海底地形】より

… 中軸谷median valleyriftrift valley―中央海嶺系の軸部の凹み。 トラフtrough舟状海盆ともいう。海底の長い凹みで,特徴として平たんな底と急峻な斜面を有し,ふつう海溝よりは浅いもの。…

【海溝】より

…途中に深海テラスおよびベンチとよばれる棚状の地形が見られることも多く,二つのテラス間が堆積物で埋まって深海平たん面とよばれる平らな地形をつくっている所もある。陸側斜面には沈み込む海底側からはがれた堆積物が下から押しつけられている所(南海トラフなど)と,海側の沈み込みによって陸側の先端が削りとられて沈降している所(マリアナ海溝など)がある。 海溝軸に沿ってかなり活発な地震活動があり,陸の下へ斜めに傾く深発地震面が明瞭に描ける所も多い。…

【海底地形】より

…スンダ陸棚は大陸地殻を有する浅海で,本質的には大陸プレートである。海洋地殻を有する縁海にもいろいろあって,マリアナ海溝背後のトラフは地殻熱流量が高く,地形は起伏が激しく堆積物がほとんどなく,水深は比較的浅くて地磁気異常の年代は若いので,中央海嶺と同様,現在新しく海底が形成されつつある縁海だと考えられている。一方,日本海盆や千島海盆は地殻熱流量が高く,かつては活動的な縁海だと考えられていたが,水深が深く,堆積物も厚くて地形は平たんであり,ここで発生する地震は,展張よりはむしろ圧縮の地震であることなどから,現在では拡大を停止した縁海であると考えられている。…

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出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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