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トンボ とんぼ

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ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

トンボ

印刷物の仕上がりサイズを示すマーク。四隅に付ける角トンボと、サイズの中央を示すセンタートンボがある。印刷、製本した印刷物を、仕上がりサイズに断裁する際の目印となる。また、紙を折る位置を示す折りトンボもある。英語でトリムマーク、またはレジスターマークという。

出典|ASCII.jpデジタル用語辞典
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日本の企業がわかる事典2014-2015の解説

トンボ

正式社名「株式会社トンボ」。英文社名「TOMBOW CO., LTD.」。繊維製品製造業。明治9年(1876)創業。大正13年(1924)「帝国足袋株式会社」設立。昭和19年(1944)「帝国興業株式会社」に改称。同49年(1974)「テイコク株式会社」に改称。平成18年(2006)現在の社名に変更。本社は岡山市北区厚生町。衣料品メーカー。学生服の大手。ほかにスポーツウェア・事務服・介護衣料など。

出典|講談社
(C)Kodansha 2011.
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トンボ
とんぼ / 蜻蛉
dragonflydamselfly

昆虫綱トンボ目Odonataに属する昆虫の総称。古名アキツアケズ、ダンブリなど。極地を除いて広く世界各地に分布し、約6000種くらいが命名されている。熱帯地方に種類が多く、旧北区には一般に多くない。しかし、日本列島には亜種を含めて約200種が知られ、そのなかには系統学上重要な種類も含まれている。[朝比奈正二郎]

進化と系統

化石としてのトンボは2億5000万年前の古生代上部石炭紀のころから知られ、最大の種類でははねの開張が60センチメートルくらいあったと考えられる。これらは原トンボ目Protodonataとして、さらにいくつかの種がペルム紀(二畳紀)にかけてヨーロッパや北アメリカの地層から出ている。しかし、これらのトンボの胴体部分の構造はよくわかっていない。これらのトンボ型の昆虫のはねは細長くなっていて、翅脈(しみゃく)もすでに中脈の後枝(Mp脈)と肘脈(ちゅうみゃく)前枝(CuA脈)が退化しており、この点、さらに古い時代に絶滅した昆虫群である古網翅(こもうし)類と明らかに区別される。
 真正トンボ目の真の祖先の代表と考えられるものは、古生代下部二畳紀の地層(北アメリカのカンサス州、オクラホマ州)から発見された原均翅(げんきんし)類や原不均翅類(ともに絶滅)で、現存の真正均翅類Zygopteraの祖先と考えられるものも上部二畳紀から発見されている。中生代に至ってこの均翅類からムカシトンボ類と考えられる一群が現れ、中生代三畳紀からジュラ紀に栄えた。この類の化石はイギリス、旧ソ連などヨーロッパで多数発見されているが、現在は日本に1種とヒマラヤに1種だけ現存種が残っている。現在の不均翅類Anisoptera(ヤンマ・トンボの類)は、ジュラ紀ごろにムカシトンボ群から分岐したものと考えられる。新生代第三紀に入って現在の科に属するものがみられるようになり、第三紀の終わりごろからは現存する同属同種も現れた。日本では現存のサラサヤンマとハグロトンボが長崎県南島原(みなみしまばら)市加津佐(かづさ)町の第三紀上部鮮新世の地層から化石となって発見された。[朝比奈正二郎]

形態

概して大形あるいは中形の昆虫で、頭部は半球形の頭部、塊状の胸部、棒状の長い腹部からなり、胸部には膜質でじょうぶな2対の同大のはねがついていて、空中生活に適している。幼虫は円筒形またはやや扁平(へんぺい)で、水中生活に適した各種の構造をもっている。
 均翅亜目の頭部は撞木(しゅもく)状で、複眼はその両端にあるが、不均翅亜目では複眼が頭部の大半を占め、トンボ科、ヤンマ科のもので背面の正中線で接着している。触角は著しく退化して短い糸状のものにすぎない。頭部の下面には肉食に適する発達した口器があり、大あごには鋭い歯列がある。前胸部は頸(けい)状となって小さく、頭部を自由に動かすのに役だつ。中胸と後胸は完全に癒合して合胸または翅胸(しきょう)と称される。この内部はほとんど全体が筋肉で占められている。翅胸の背板は小さくなってはねの付け根の間に移り、腹板はほとんど退化して前方部だけに現れ、一方側板は大きく発達して胸部の側面を覆い、やや斜めになる。したがって3対の肢(あし)は前方に集まり、2対のはねは後方に移っている。肢は歩行肢でなく、おもに静止のときに他物につかまる役目をしている。はねは長く、前翅と後翅はほぼ同大で、不均翅類では後翅の基部が広がっている。はねの縦脈はよく発達し、前縁には特有の結節があり、また翅端近くに不透明の縁紋があって、ともにはねの補強に役だっている。縦脈の間には多くの小横脈があり、縁部では六角形を示すものが多い。原則としてはねは透明であるが、各種の斑紋(はんもん)を示すものがあり、熱帯のカワトンボ類では美麗な構造色の反射を示すものがある。腹部は例外なく10節よりなるが、各節の大部分は半環状の背板で、下面の中央には幅の狭い腹板があり、その左右縁は膜質で、1~8節には各節に1個の気門の開口がある。尾端には雄雌とも1対の尾肢、均翅類ではさらに1対の下付属器、不均翅類では1個の下付属器がある。雄の生殖門は第9腹節の腹面に、雌の生殖門は第8、第9両腹節の間に開口する。雌の産卵器は2対の針状突起か、または1対の弁よりなる。雄の外部生殖器は前進して第2、第3腹節の下面にある。これは昆虫類のなかではトンボ類だけにみられる構造である。
 内部形態としては消化管がまっすぐに体を貫き、神経系は、大脳、食道下神経球、胸部3神経球および腹部腹面に1~8神経球がある。心臓は腹部の後方節の背部にあり、前方に血液を送るが、胸部にははねに血液を送る鼓動器がある。筋肉系としては口器につく多数の小筋があり、胸部では大筋がはねに、小筋が肢につく。腹部には外皮の直下の表面について腹節を屈曲させる小筋と、雌の産卵器につく発達した筋肉がある。内部生殖器は腹部の消化管の周りに位置するが、雌の卵巣には数千の卵が発達し、輸卵管は合一して第8、第9腹節間に開く。雄の精巣は小さく、貯精嚢(ちょせいのう)内の精細胞はときに集合して刷毛(はけ)状になるものがある。これらの諸器官の間には気孔より続く気管系が体内に行き渡り、各所で気嚢を形成し、呼吸作用を助けるとともに体の比重を小さくしている。[朝比奈正二郎]

生態・行動

トンボ類はすべて卵生で、卵は水底に産下されるか、あるいは植物の組織中(ときには湿土中)に産み込まれる。一般に前者の場合は楕円(だえん)形で、後者の場合には細長い。卵は温度にもよるが1か月以内で孵化(ふか)してエビ状の小さい幼虫(前幼虫)が現れる。これはただちに脱皮して第1齢幼虫となる。幼虫は俗にヤゴとよばれ、歩行し遊泳し、水中の小動物を捕まえて食べ、7~13回くらいの脱皮をして成長する。幼虫の口器のうち下唇は頭部の下面を覆う仮面のように発達するが、これを急速に前方に伸展して小動物を捕まえる。肢は成虫の場合と違ってよく歩行に用いられる。はねの基を収めている翅芽(しが)は、幼虫の発育途中から発達してくるが、初め気管の分枝が入っており、のちに翅脈が形成される。しかし、気管が翅脈に置き換えられるのではない。腹部は円筒形で均翅類では尾端に3個の尾鰓(びさい)があり、これに気管の分枝が入っている。不均翅類には尾鰓はなくて、腹部の内部にある直腸部が膨大して内面に多数のひだをつくり、ここに気管の小分枝が集まってガス交換を行う。そのために、幼虫はつねに外部の水を肛門(こうもん)から吸入している。また、急に肛門から水を噴出すればジェット式に水中を泳ぐことができる。幼虫期間は短いものでは2~3か月であるが、普通1~3年のものが多く、さらに5年、ムカシトンボでは6~8年とかかる。羽化に際しては前夜半から水を離れ夜間に脱皮するものが多いが、明け方あるいは日中に羽化する場合もある。水面とすれすれの所で羽化するサナエトンボ類もあるが、水際から一定の場所に移って体を固定させ、1~3時間くらいかかって脱皮する。羽化の際に体軸を水平からせいぜい垂直の位置まで傾けるもの(イトトンボ、サナエトンボなど)と、水平面に対して90~180度に傾けるもの(トンボ、ヤンマ)とがある。後者では羽化の途中、腹部の前半まで現れたときに体を下方に垂下させ、肢の固まるのを待っている。体を抜き終わってから、まずはねが伸長しそのあとで腹部が最終の長さにまで伸びる。不均翅類では羽化がほぼ終了するとはねを開く。トンボ類はほかの昆虫と異なり、羽化直後のものは筋肉が未発達で、数日ないし数週間は水域を離れて捕食に専念し、樹上や山上で生活する。
 成虫の成熟期間は、アキアカネのように高山地に移り数か月を過ごすものもある。また、ヨーロッパのヨツホシトンボの場合は群れをなして移動する場合があり、ウスバキトンボは海洋上を遠距離移動する。成熟した雄雌は幼虫の育つことのできる水域に戻り、交尾産卵する。このとき、水域の一定区域に生活のための縄張り(テリトリー)をつくる雄が多い。交尾の形は、雄が尾部付属器で雌の前胸をつかむ型(均翅類)と、雌の頭部をつかむ型(不均翅類およびムカシトンボ類)とがある。このように連結のあと、雌は腹部を曲げて腹端を雄の第2、第3腹節の交尾器に結合させる。交尾時間は秒単位からときに1時間以上にわたるものがある。産卵に際しては単独の雌の場合も多いが、雌雄連結して行う種も少なくない。また、空中から放下(ナツアカネ、ダビドサナエ)、水中に潜る(カワトンボ、イトトンボ類)、水上の植物体(アオイトトンボ、ムカシトンボ)に産むものもあり、トラフトンボ属では卵を1本のゼラチン状の紐(ひも)にまとめて産み落とす。[朝比奈正二郎]

種類

現存のトンボ類は、均翅亜目、ムカシトンボ亜目、不均翅亜目に分けられる。均翅亜目にはイトトンボ、アオイトトンボ、ヤマイトトンボ、ミナミカワトンボ、ハナダカトンボ、カワトンボなどの諸科があり、ムカシトンボ亜目は1科2種、不均翅亜目にはサナエトンボ、ムカシヤンマ、ヤンマ、オニヤンマ、エゾトンボ、トンボなどの諸科がある。[朝比奈正二郎]

民俗

アメリカのインディアナ州などでは、トンボはヘビの下僕として仕え、ヘビを食うといわれ、「蛇食い」とよばれる。また医者として働き、ヘビを傷つけるともいう。南部では、この「蛇医者」は死んだヘビを生き返らせることもできるという。ヨーロッパ人の間では、トンボは悪魔的にみられ、世の中に災いをおこすために魔王から送られてきたとも伝える。トンボは「悪魔の縫い針」ともよばれ、子供たちは、嘘(うそ)をつくとトンボに口を縫われると聞かされるという。日本では『古事記』『日本書紀』に、天皇の腕をかんだアブを「蜻蛉(あけず)」(トンボ)がとったので、トンボをたたえる歌を詠んだという物語があるように、むしろ縁起のよいものとされた。特定のトンボを神聖視する習慣も広い。オハグロトンボは、カミサマトンボと称して、とることを忌む。田の神の姿であるといって尊ぶ地方もある。盆行事の時期のトンボを、精霊(しょうりょう)の姿、あるいは精霊を送迎するものとみる風習は全国的にあるが、とくにアカトンボについて顕著である。京都府北部には、7月1日をトンボ朔日(ついたち)とよび、地獄の釜(かま)の蓋(ふた)が開き、アカトンボが生まれる日であると伝える村があった。岡山県でも、アカトンボを盆トンボといい、とると盆がこないという。一般に、とることを忌み、殺すと罰があたるという。アイヌ民族にも、たくさん群れているところへ行き合わせると縁起がよいとか、もてあそんではいけないとかいわれるトンボがある。北米先住民でも、ズニ人では、トンボは超自然的な力をもつものとみなされ、殺すことを忌むという。[小島瓔
『内田亨監修『動物系統分類学 7下B』(1971・中山書店) ▽朝比奈正二郎他著『原色昆虫大図鑑』(1965・北隆館) ▽石田昇三著『原色日本昆虫生態図鑑 トンボ篇』(1969・保育社) ▽浜田康・井上清著『日本産トンボ大図鑑』(1986・講談社)』

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