ナラ(読み)なら

日本大百科全書(ニッポニカ)「ナラ」の解説

ナラ
なら / 楢

ブナ科(APG分類:ブナ科)コナラQuercusのコナラ亜属Lepidobalanusのうち、落葉性の種をさす総称。日本ではコナラ、ミズナラナラガシワを一般にナラ類とし、同亜属のクヌギカシワなどは含まない。ナラ類のうちコナラは日本全土の低山地から平地の雑木林に普通に分布する。古来より薪(まき)やナラ炭として重要であったが、近年はもっぱらシイタケ栽培の原木として利用されるくらいである。

 また、コナラより高い所に生育するミズナラは大径木が残っており、高級家具材として有用となってきている。一方、ナラと対照されるカシ類はコナラ属アカガシ亜属Cychrobalanopsisに含まれ、すべて常緑であり、東南アジアと日本のみに約50種が分布する。

[萩原信介 2020年1月21日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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