共同通信ニュース用語解説 「ネッタイシマカ」の解説
ネッタイシマカ
東南アジア、中南米、アフリカなどに分布し、デング熱のほかチクングニア熱、ジカ熱、黄熱を媒介する。幼虫は気温約10度以上で成育可能。屋内で活動し、人間の吸血行動が旺盛。日本でも沖縄、熊本県の一部に生息した記録があるが、1970年以降絶滅したとされる。
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東南アジア、中南米、アフリカなどに分布し、デング熱のほかチクングニア熱、ジカ熱、黄熱を媒介する。幼虫は気温約10度以上で成育可能。屋内で活動し、人間の吸血行動が旺盛。日本でも沖縄、熊本県の一部に生息した記録があるが、1970年以降絶滅したとされる。
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昆虫綱双翅(そうし)目糸角亜目カ科に属する昆虫。翅長約3ミリメートル。黒褐色で、中胸背中央に2本の縦条と側方には前方で丸く湾曲する明瞭(めいりょう)な銀白色斑(はん)をもつ。全世界の熱帯に分布し、黄熱、デング熱などの熱帯病を媒介する。幼虫は人家周辺の桶(おけ)、水槽、バケツなどの人工容器の水たまりに多く発生する。日本には琉球(りゅうきゅう)諸島と小笠原(おがさわら)諸島から記録されている。成虫の活動範囲は人家周辺に限られ、家屋伝いに飛び回り、家に侵入して住民から吸血する。27~30℃、湿度70~90%という熱帯条件が本種に好適であり、吸血も気温が21℃以上になる昼間に行われる。1回に50~120卵を、吸血してから5~7日後に産み、卵は3日で孵化(ふか)する。卵は乾燥に耐久力があり、乾燥して半年後でもふたたび水に触れれば孵化が可能である。幼虫発育は27℃で1週間、22℃では2か月くらいかかる。蛹(さなぎ)は2~4日して成虫の羽化となる。
[倉橋 弘]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…黒白の縞が特徴的なヒトスジシマカA.albopictusはなかでもふつうで,日本の東北地方以南では都市,農山村の別をとわず昼間屋外で好んで人を刺す。黄熱病の伝播をするので有名なネッタイシマカA.aegyptiもこの近縁種で,ともに熱帯地にはとくに多く,デング熱を媒介する。 これらのカの幼虫は,空缶,瓶,竹の切株,屋内の花瓶の水,寺院の手洗鉢など比較的小型で,汚濁の少ない水にみられる。…
※「ネッタイシマカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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