ハト(鳩)(読み)ハト

百科事典マイペディアの解説

ハト(鳩)【ハト】

ハト科の鳥の総称。大きさはスズメ大からニワトリ大まで。世界的に分布し,約300種。カワラバト類,アオバト類,カンムリバト類,オオハシバト類に分けられる。主として地上や樹上で穀類,木の実などの餌をとる。ひなは親鳥の分泌する【そ】嚢(そのう)乳(ピジョンミルク,ハトの乳)で育てられる。日本産の野生のハトには,キジバトアオバトカラスバトシラコバトなど。よく神社などで見られるドバトはイエバトまたはカイバトともいわれ,アジア南部などにすむカワラバトを原種として作出されたもの。→伝書バト

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ハト【ハト(鳩) dove】

ハト目ハト科Columbidaeの鳥の総称。この科の鳥は極地と砂漠を除いた世界のほとんど全地域に分布し,約42属290種に分類される。全長15~84cm。体は全体にずんぐりしていて,強く羽ばたいて飛び立つため,胸筋と胸骨の竜骨突起は非常によく発達している。頭は比較的小さく,くびと脚は短い。くちばしも短く小さいが厚みがあり,くちばしの基部には蠟膜(ろうまく)か鼻瘤(びりゆう)がある。羽毛は非常に密で豊かであるが,羽毛が抜けやすく皮膚が非常に薄いこともこの科の特徴の一つである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のハト(鳩)の言及

【聖告】より

…大天使ガブリエルが神からつかわされて,ナザレの一処女マリアのもとに現れ,彼女が救世主(メシア)を産むこと(処女降誕)を告げる場面。〈受胎告知〉〈お告げ〉ともいう。《ルカによる福音書》1章26~38節に記される。〈御使がマリアのところにきて言った,“恵まれた女よ,おめでとう,主があなたと共におられます。……あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい”〉。この言葉にマリアははじめ不審に思うが,やがて答えて言う,〈“わたしは主のはしためです。…

【ドバト(土鳩∥鴿)】より

…飼育改良されたハトの総称(イラスト)。祖先はハト目ハト科のカワラバトC.livia(河原鳩。…

【鳩杖】より

…日本でも高齢を祝賀する算賀(さんが)や尚歯会(しようしかい)のときなどに行われた。70,80,90歳の例があり,鳩はハトで80歳としてもいる。藤原俊成の〈九十の賀〉の折の鳩杖は,銀製で竹の形をしており,上に鳩をすえ1枝2葉があり,葉に和歌を書いた。…

※「ハト(鳩)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ゲーム障害

オンラインゲームなどへの過度な依存により日常生活に支障をきたす疾病。インターネットやスマートフォンの普及でオンラインゲームなどに過度に依存する問題が世界各地で指摘されていることを受け、世界保健機関(W...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android