ハバロフスク(英語表記)Khabarovsk

翻訳|Khabarovsk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハバロフスク
Khabarovsk

ロシア東部,ハバロフスク地方の行政中心地。アムール川にのぞむ河港都市で,ウスリー川が合流する地点のすぐ下流の右岸に位置する。 1652年ロシアのアムール川流域への進出時に,E.P.ハバロフにより要塞がつくられたが,清国との間に結ばれたネルチンスク条約 (1689) により撤退。 1858年再度のロシアの進出により軍事哨所がつくられ,ハバロフを記念してハバロフカと名づけられ,93年ハバロフスクと改称された。その後シベリア横断鉄道が通じ,水陸交通の要地として急速に発展。ロシア革命後,ソ連極東部の中心地として各種機能が集中し,人口も急増,現在ウラジオストクに次ぐロシア極東部第2の都市である。造船,機械 (電機,農業機械) ,製材,家具,石油精製,繊維・縫製,食品,建設資材などの工業がある。またロシア極東部の文化・教育中心地として,工科,鉄道工学,教育,医科などの大学や各種研究所,美術館,図書館,交響楽団があり,市の郷土博物館は有名である。日本の新潟との間に定期空路が開かれ,多数の日本人観光客が市を訪れている。また郊外に日本人墓地がある。人口 57万7668(2010)。

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デジタル大辞泉の解説

ハバロフスク(Khabarovsk/Хабаровск)

ロシア連邦南東部、ハバロフスク地方の中心都市。アムール川とウスリー川との合流点に位置し、河港を有す。17世紀にハバロフが探検、のちハバロフカ市となり1893年改称。極東の交通・経済・文化の中心。機械製造業などが盛ん。人口、行政区58万(2008)。

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百科事典マイペディアの解説

ハバロフスク

ロシア,ハバロフスク地方の中心都市。アムール川とウスリー川との合流点にあり,政治,経済,軍事の要地。機械,造船,製油,木材加工などの工業が行われる。1858年軍事的拠点ハバロフカとして創設され,1893年現名に改称。名は17世紀のシベリア探検家E.P.ハバロフにちなむ。工科大学,空港がある。1973年,新潟との間に定期航空路開設,1993年日本領事館設置。軍事的にも重要拠点の一つ。57万9917人(2009)。
→関連項目ビロビジャンロシア

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世界大百科事典 第2版の解説

ハバロフスク【Khabarovsk】

ロシア連邦東端,ハバロフスク地方の中心都市。アムール川とウスリー川の合流点に位置し,ロシア極東の交通の要所。人口61万2000(1993)。17世紀のロシアの探検家ハバロフの名にちなんで1858年ハバロフカ哨所として建設された。80年市となり,沿海州の行政の中心となる。93年ハバロフスクと改称,97年ウラジオストクと鉄道(ウスリー線)で結ばれ,1916年にアムール川沿いの現在のシベリア鉄道が完成,ウラル以西と結ばれた。

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大辞林 第三版の解説

ハバロフスク【Khabarovsk】

〔ロシアの探検家ハバロフにちなむ〕 ロシア連邦、アムール川とウスリー川の合流点にある沿海州地方の河港都市。中国との国境に近く、シベリア鉄道に沿う。機械・化学・木工などの工業が発達。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハバロフスク
はばろふすく
Хабаровск Habarovsk

ロシア連邦極東に位置するハバロフスク地方の中心都市。人口61万4000(1999)。アムール川東岸、支流ウスリー川との合流点付近に位置する。1651~52年にロシアの探検家エロフェイ・パーブロビチ・ハバロフЕрофей П. Хабаров/Erofey P. Habarov(1603ごろ―71以降)がこの付近に要塞(ようさい)を築いたが、ネルチンスク条約の結果、ロシアはアムール川流域から撤退した。のちに植民が再開され、1858年に現在の市の位置にハバロフの名にちなむハバロフカ哨所(しょうしょ)ができた。1880年に市制施行、84年からは、新設されたアムール沿岸地方総督の駐在地となり、93年に現市名に改称。第一次世界大戦後の1918~22年、連合国軍(日・米)によって占拠された。おもな工業は、機械・金属(工作機械、造船、船舶修理、ケーブル製造)で、「極東エネルギー機械」「極東ディーゼル」などの大工場がある。そのほか、石油精製、軽工業、食品加工、建築資材生産、化学・薬品工業などがある。単科諸大学(医学、教育、工芸、鉄道技師、体育など)、博物館、劇場などがあって教育・文化の中心でもある。交通の要地で、アムール川の重要な港湾都市であり、シベリア鉄道でザバイカル(バイカル湖東方)方面およびウラジオストク、ナホトカ港と通じている。空港は国内および国際航空の一中心となっている。中国に近い交通・軍事上の要地として、冷戦時代にはソ連極東軍管区の司令部が置かれていた。日本企業や、日露合弁企業も多く、日本総領事館が置かれているほか、姉妹都市新潟との間に定期航空路線が開かれている。[三上正利・上野俊彦]

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