ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パリ盆地」の意味・わかりやすい解説
パリ盆地
パリぼんち
Bassin de Paris
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フランス北部、首都パリを中心とする広大な盆地。面積約14万平方キロメートルで、国土の約4分の1にあたる。北はアルトア丘陵、南はマッシフ・サントラル(中央群山)、東はボージュ山脈、西はアルモリカン山地に囲まれる。平均標高は178メートルと低い。中生代から新生代第三紀の地層が同心円状に分布し、周辺部がもっとも古く、中心部が新しい堆積(たいせき)層よりなるケスタ地形である。ほとんどがセーヌ川水系に属するが、一部は南ではロアール川、東ではモーゼル川、ムーズ川の各水系に属している。気候は大西洋の影響の強い海洋性であるが、東・南部では気温の年較差も大きくなる。開発が進んでおり、原生林はほとんど残されていない。中央部は沖積層に覆われた第三紀層の平地からなるイル・ド・フランス、北部と西部は沖積層に覆われた白亜層のピカルディーとノルマンディー、南部は平地と高地の交互するロアール地方、丘陵の多いブルゴーニュ、シャンパーニュ、ロレーヌ地方に大別される。
[高橋 正]
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…以下に組織地形の若干の例を挙げよう。パリ盆地は,中生代三畳紀から古第三紀までの地層が緩やかに盆状にたわみ,構造盆地の例とされている。パリ盆地とその周縁では,盆地中心に向かって緩やかに傾く硬い地層と軟らかい地層が交互にあらわれ,ケスタが形成される。…
…V字の底にあたる地方には,コースcausseと呼ばれる石灰岩台地が広がり,鍾乳洞や深い峡谷がみられる。 V字状に並んだ山地に囲まれた部分がパリ盆地,V字の左辺下がアキテーヌ盆地で,これらの盆地には周辺山地から運ばれた土砂が中生代から第三紀にかけて堆積し,中央部にやや低く周辺部に向かって高まる皿のような地層(石灰岩と泥岩がほぼ交互に重なっている)を形成した。ここでも石灰岩はしばしば浸食されずに残り,パリ盆地では東から南東にかけて,内側はほとんど気づかないほどの緩傾斜,外側は急峻な崖となったケスタ地形がみられる。…
※「パリ盆地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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