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パルチファル

百科事典マイペディアの解説

パルチファル

ウォルフラム(エッシェンバハの)の叙事詩。中世の聖杯伝説に基づき,クレティアン・ド・トロアの《ペルスバル》に次いで13世紀初期に成立,16巻約2万5000行からなる。
→関連項目コルトー

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世界大百科事典 第2版の解説

パルチファル【Parzival】

ドイツ中世の宮廷叙事詩。正しくは《パルツィファル》。ウォルフラム(エッシェンバハの)の代表作。2行ずつ韻を踏んだ2万5000詩行に近い長編で,1210年ごろ成立。フランスの作家クレティアン・ド・トロアの未完の聖杯物語《ペルスバル》がおもな典拠と考えられるが,単なる模倣ではなく,幾多の重要な改変が加えられ,内面的深さと独創的な構成法によって中世ドイツ文学の最高傑作の一つに数えられている。主人公パルチファルは父の死後人里離れた森の奥で育てられる。

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世界大百科事典内のパルチファルの言及

【ドイツ文学】より


[叙事詩の盛衰]
 中世高地ドイツ語の時期(11~14世紀)には,シュタウフェン朝による中世の政治体制が完成,これに応じて騎士階級が新たな文化の担い手となり,伝承のゲルマン英雄伝説のうえにキリスト教文化,古典古代の文化,プロバンス宮廷文化,イスラム宮廷文化,北方神話圏文化などが合流してドイツ中世文学が生み出された。宮廷で口誦された叙事詩は,素材の点で(1)アウエのハルトマンの《イーワイン》やエッシェンバハのウォルフラムの《パルチファル》のように,アーサー王と円卓の騎士の伝説を中心にしたもの,(2)ゴットフリートの《トリスタンとイゾルデ》のようにトリスタン伝説を扱ったもの,(3)《ニーベルンゲンの歌》や《クードルーン》のように,ゲルマン伝説から生じたものなどの系統に分類できるが,個々のものはいずれも強い混合形態を示している。残存する写本が最も多い《パルチファル》は,当時最も愛好された作品と目される。…

※「パルチファル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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