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ヒドロキノン ヒドロキノンhydroquinone

翻訳|hydroquinone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒドロキノン
hydroquinone

p -ジヒドロキシベンゼンのこと。化学式 C6H4(OH)2 。アニリンを酸化して得られるキノンを還元して製造する。酸化すると p -ベンゾキノンが得られる。無色の結晶で融点 170~171℃。水に可溶,アルコール,エーテルに易溶,空気中では酸化されて褐色に着色する。アルカリ性ではことに強い還元作用を示す。写真の現像剤,酸化防止剤,染料,有機合成の中間体として用いられるほか,リン酸イオンの検出定量にも用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

ヒドロキノン

ハイドロキノンとも。p‐ジヒドロキシベンゼンC6H4(OH)2にあたる。無色または白色の結晶。融点170.3℃,沸点285℃(730mmHg)。

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栄養・生化学辞典の解説

ヒドロキノン

 還元剤として使われる.医薬品としても使われる.

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒドロキノン【hydroquinone】

ハイドロキノンともいう。p‐ジヒドロキシベンゼンにあたる。白色結晶,融点170~171℃,沸点285~287℃。解離定数1.22×10-10(常温)および9.18×10-13(30℃)。水,エチルアルコール,エーテルによく溶けるが,冷ベンゼンには溶けにくい。その水溶液は空気により酸化されて茶色になるが,その変化はアルカリ性ではとくに速い。還元性が高く,アルカリ性銀塩溶液やフェーリング溶液を還元する。

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大辞林 第三版の解説

ヒドロキノン【hydroquinone】

キノンを亜硫酸で還元して得られる無色針状結晶。化学式 C6H4・(OH)2 昇華しやすく、還元性が強い。写真現像剤、医薬や有機化合物の酸化・重合の防止剤として用いるほか、化粧品にも利用される。ハイドロキノン。パラジヒドロキシベンゼン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒドロキノン
ひどろきのん
hydroquinone

二価フェノールの一つ。ハイドロキノン、キノールともよばれる。ヒドロキノンの名は、キノンに水素(2原子)がついた組成をもつことを意味している。カテコールやレゾルシンはヒドロキシ基-OHの位置が異なる異性体である。分子式C6H6O2、分子量110.1。
 以前はアニリンを酸化してp(パラ)-ベンゾキノンにしたのちに、亜硫酸により還元して製造していたが、現在ではベンゼンとプロピレンからジイソプロピルベンゼン法により製造している。この方法では、ヒドロキノンとレゾルシン(m(メタ)-ジヒドロキシベンゼン)の両方ができる()。無色の針状結晶。熱水、エタノール(エチルアルコール)、エーテルなどにはよく溶けるが、冷水には100ミリリットルに対して5.8グラムしか溶けない。還元性をもち、とくにアルカリ性水溶液は還元性が強い。写真現像剤、酸化防止剤としての用途をもつ。医薬部外品であり、クリーム・軟膏(なんこう)として使われているが、発癌(はつがん)性が疑われていて、2%以上の高濃度の配合は制限されている。[廣田 穰]

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