改訂新版 世界大百科事典 「ヒルデブラント」の意味・わかりやすい解説
ヒルデブラント
Bruno Hildebrand
生没年:1812-78
ドイツの経済学者。W.G.F.ロッシャー,K.G.A.クニースと並ぶドイツ歴史学派の創始者の一人。《現在および将来の国民経済学》(1848)において,古典派に妥協しがちであったロッシャーの方法論を徹底させ,時代と場所を超えた経済法則を発見しようとする古典派を痛烈に批判した。彼は歴史学派言語学に示唆を得て経済生活の変化や発展こそが経済学固有の対象だと考え,1862年には人類の発展史を経済学,歴史学,統計学などの諸部門の協力によって考察しようとの目的で《経済学・統計年報》を創刊した。彼の名は,実物経済から貨幣経済へ,貨幣経済から信用経済へという彼の経済発展段階論でとくに知られている。
執筆者:間宮 陽介
ヒルデブラント
Adolf von Hildebrand
生没年:1847-1921
ヒルデブラント
Johann Lucas von Hildebrandt
生没年:1668-1745
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報