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ファイバースコープ fibre scope

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ファイバースコープ
fibre scope

ガラス繊維の光学特性 (ファイバー・オプティックス ) と自由に曲る特性を利用し,本来は観察不可能な個所,たとえば屈曲した器具内部,危険物内部,ヒトの内臓などを見るのに用いられる光学器械。約5~10 μm ほどの極細の光学ガラス繊維を,数万本束ねてチューブ状にし,前後にレンズ,観察鏡をつけて用いる。用途によって,光源,操縦レバー,資料採取器などが付属する。日本では医学用胃検査鏡 (ファイバー・ガストロスコープ) として開発されたが,その後,心臓検査,子宮検査など,内臓検査に多用されている。世界的にはむしろ工学用として注目され,多種類のファイバースコープが開発,活用されている。

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デジタル大辞泉の解説

ファイバースコープ(fiberscope)

細いガラス繊維を多数束ねたもの。途中で曲がっても光は繊維の内部で全反射を繰り返しながら進み、光源の像を正確に伝える。内視鏡光通信などに用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

ファイバースコープ

太さ数十μm程度の細いガラスまたは透明プラスチックの線(オプティカルファイバー)の一端から光を入れると,光は内部で全反射を繰り返し,線が屈曲していてもほとんど減衰することなく他端から出てくる。このような屈曲できるファイバーの束を用いて光を離れたところに送ることを一般にファイバーオプティクスという。特に両端におけるファイバー束の配列を同じにすれば,光学像を伝送することができ,種々の内視鏡や検査に応用される。これを一般にファイバースコープという。奥まった場所に光を送りこむためにも多く利用されており,このときは束の配列をそろえる必要はない。また束の配列を両端で意識的に変えることにより,情報の暗号化やその解読にも利用できる。→光ファイバー
→関連項目胃カメラ

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世界大百科事典 第2版の解説

ファイバースコープ【fiberscope】

多数の細い光ファイバーを規則的に配列し,その一端に対物レンズによる像を投影し,他端から相似の像を取り出して観察する装置。ファイバー束が可撓(かとう)性をもつことを利用し,各種医療用および工業用のファイバースコープが作られている。その基本型はファイバー束の前端に対物レンズ,後端部に接眼部をもち,対物レンズの近くに照明装置を装備している。対物レンズは焦点距離が短く(f=30~40mm),広画角(~100゜)で観察距離は10~80mmのものが多い。

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大辞林 第三版の解説

ファイバースコープ【fiberscope】

内視鏡検査に用いる器具の一。ガラス繊維を多数束ねて像を導き出す。細くて、柔軟性がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ファイバースコープ
ふぁいばーすこーぷ
fiberscope

高い屈折率をもつ光学ガラス繊維をそれより低い屈折率のガラスでコーティングし、光のロスを防いだ太さ5~20マイクロメートルのガラス繊維を4万~15万本束ねて作成した管状の光誘導体である。1本1本の繊維は、芯(しん)のガラスとコーティングしたガラスとの間で導入光を全反射させ、一端から入った光はそのまま他端に誘導される。光量の損失は10%程度。繊維束の長さは目的に応じていろいろで、管が途中で曲がっても光量の損失は変わらない。光源の像を他端に正確に伝えるため、ガラス繊維束の作成にはドラムを用いて繊維を巻き取り、その一部を固定して切断し、断面を平滑に研磨してレンズを装置する。
 1956年に内視鏡に応用され、翌年アメリカの胃鏡学会で初公開された。レンズ系の内視鏡では到達できない範囲まで内視鏡の目が拡大されるようになった。工業用としても、盲管やエンジン内部、パイプ管の内壁の検査、テレビカメラなどの画像伝送、さらには宇宙開発や遺跡発掘などにも利用されている。[大柴三郎]

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世界大百科事典内のファイバースコープの言及

【内視鏡】より

…このために胃カメラは日本全国に普及し,胃内視鏡検査のことが胃カメラと通称されるようになった。 一方,ガラス繊維(光ファイバー)の束で画像を送りうることは1930年ころから知られていたが,アメリカの内科医ヒルショビッツBasil I.Hirschowitz(1925‐ )は,それを利用して内視鏡を作ることに成功し,ファイバースコープfiberscopeと名づけた。これによって複雑な形の内臓の内部も自由に危険なく観察することが可能になり,内視鏡検査は広い範囲に手軽に応用されるようになった。…

【気管支鏡】より

…気管や気管支の内側を観察するための道具。現在ではファイバースコープがおもに用いられる。ファイバースコープの開発以前は,金属製のまっすぐな管(ジャクソン気管支鏡など)を口から咽頭を通して気管や気管支に挿入していた。…

【内視鏡】より

…このために胃カメラは日本全国に普及し,胃内視鏡検査のことが胃カメラと通称されるようになった。 一方,ガラス繊維(光ファイバー)の束で画像を送りうることは1930年ころから知られていたが,アメリカの内科医ヒルショビッツBasil I.Hirschowitz(1925‐ )は,それを利用して内視鏡を作ることに成功し,ファイバースコープfiberscopeと名づけた。これによって複雑な形の内臓の内部も自由に危険なく観察することが可能になり,内視鏡検査は広い範囲に手軽に応用されるようになった。…

※「ファイバースコープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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