コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

フェイディアス フェイディアス Pheidias

6件 の用語解説(フェイディアスの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フェイディアス
フェイディアス
Pheidias

ギリシアの大彫刻家。前 475~430年頃に活躍したアテネ人で,アゲラダスの弟子。前 447年に始ったパルテノン制作の監督となった。パウサニアスによれば,代表作に同神殿の黄金象牙像『アテナ・パルテノス』 (前 438完成) およびオリンピアの黄金象牙像『ゼウス坐像』があったが,前者の模刻が現存するのみである。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

フェイディアス(Pheidias)

古代ギリシャの彫刻家。前5世紀に活躍。パルテノン造営の総監督で、本尊「アテナ‐パルテノス」を制作。ほかにオリンピアの「ゼウス像」など。フィディアス。生没年未詳。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

フェイディアス

前5世紀のギリシアの彫刻家。アッティカの古典彫刻の大成者で,古代を通じて最大の彫刻家とされる。金と象牙(ぞうげ)を素材とする《アテナ・パルテノス》,オリュンピアの《ゼウス像》などを制作したことが伝わるが,作品は模作の断片しか残っていない。
→関連項目アクロポリスオリュンピアネメシスポリュクレイトス

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

フェイディアス【Pheidias】

前5世紀のギリシアの彫刻家。生没年不詳。フィディアスPhidiasとも呼ばれる。アテナイ出身でカルミデスの子。アテナイのアクロポリスに立つパルテノンの本尊アテナ・パルテノスおよびオリュンピアのゼウス神殿の本尊ゼウス像の作者として,すでに古代において絶大な名声を博していた。両像とも高さ12mを超える黄金象牙像で,原作は失われているが,後代の大理石模刻像,あるいは貨幣,彫石gem,絵画に写された小像などから,その本来の姿をある程度復元することができる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

フェイディアス【Pheidias】

紀元前五世紀後半頃のギリシャの彫刻家。オリンピアの「ゼウス像」、アクロポリスの「アテナ-プロマコス」の作者として知られる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェイディアス
ふぇいでぃあす
Pheidias

生没年未詳。古代ギリシアの彫刻家。紀元前500年から前490年ごろアテネに生まれたと思われる。活躍期は前460年から前430年ごろ。「円盤投げ」の作者ミロンと同様に、アルゴスの彫刻家ハゲライダス(アゲラダスともいう)に学び、のち青銅の「アテナ・プロマコス」「アテナ・レムニア」、黄金と象牙(ぞうげ)の「アテナ・パルテノス」、オリンピアの「ゼウス座像」など多くのモニュメンタルな神像を制作して、「神々の像の作者」とよばれた。彼の作風は単純、明晰(めいせき)、しかも高邁(こうまい)な精神性を示し、古典前期の「崇高様式」を確立した。しかし、これらの作品はほとんど残らず、わずかに「アテナ・レムニア」の頭部ならびに「アテナ・パルテノス」の大理石の模刻が残るにすぎない。これに対し、彼の総指揮のもとに造営されたアテネのパルテノンの大彫刻群は、彼の様式を伝える貴重な原作である。当代の優れた彫刻家による共同制作であるとはいえ、彼の構想と直接の指導によって完成されたもので、古典時代の傑作の誉れが高い。なお、1950年、オリンピアのゼウス神殿の西側で彼の工房跡が発見され、同地から「ゼウス座像」の衣片の雌型(めがた)や、彼の銘のある杯が出土した。[前田正明]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のフェイディアスの言及

【アテナ】より

…これを見た神々は後者の方が住民に有益な贈物と判定し,アテナに軍配をあげたので,以後この町は彼女の庇護下におかれ,その名もアテナイと呼ばれるようになったと伝えられる。ギリシア各地のアテナ神殿のうちでも最も名高いのはアテナイのアクロポリス上のパルテノン〈処女神宮〉で,ここに名匠フェイディアス作の女神の金象牙像(模作が現存)が安置され,プロピュライア(アクロポリスの入口をなす前殿)には同じ作者のアテナ・プロマコス(〈護戦者〉の意)の巨像がそびえていた。また市民が彼女の祭儀として盛大に挙行したパンアテナイア祭の行列が同神殿のフリーズに浮彫にされ,いまも往時をしのばせている(一部は原位置,他はアクロポリス美術館および大英博物館所蔵)。…

【ギリシア美術】より

…この時代は一般には前5世紀後半の盛期クラシック(〈崇高な様式〉)と前4世紀の後期クラシック(〈優美な様式〉)とに区別される(この区別と命名はウィンケルマンによる)。盛期クラシックには,ペリクレスのアクロポリス復興計画に基づき,パルテノン,プロピュライア,エレクテイオンなどの壮麗な建物が完成し,彫刻では,フェイディアス,ミュロン,ポリュクレイトスらの巨匠が活躍した。前5世紀末のペロポネソス戦争,前4世紀の絶えまないポリス間の対立・抗争を通じて,人びとの感情・思想はより現実的・人間的になり,宗教的関心もしだいに弱まった。…

【ゼウス】より

…したがってその職掌に,大はポリス(都市国家)から小は家,個人に至るまでの安全を守ること,政治的自由の擁護,主客の義を守ること,嘆願者の庇護,誓約の監視等,いずれも諸法規の未発達な古代社会ではきわめて重要な事項ばかりがあげられるのは当然として,やがては天上天下のいっさいはことごとく彼の摂理の下にあるとの見方も生じ,前5世紀の悲劇詩人アイスキュロスでは,彼はほとんど全知全能の正義の神にまで高められている。おそらく,そうした崇高なゼウスのイメージを念頭に置いてであろう,古代ギリシア最大の彫刻家フェイディアス(前5世紀)は,オリュンピアのゼウス神殿の本尊を制作した。それは金と象牙に飾られたゼウスの座像で,オリーブの冠をいただき,右手には勝利の女神ニケを捧げ,左手には彼の聖鳥たる鷲が止まった王笏を執って,あたかも神そのものを目にする想いを抱かせたと伝えられるが,現存しない。…

【パルテノン】より

…アテネのアクロポリスに建つ,古代アテナイの守護神アテナ・パルテノスの神殿。パルテノンはアクロポリスの美化運動を推進した為政者ペリクレス,彫刻家フェイディアス,デロス同盟による豊かな財源,そしてペルシア人を打ち破った民衆の高揚した精神風土といった,好条件が重なり合って出現したもので,古代ギリシア文化の象徴的存在ともいえる。床面のわずかに盛り上がった湾曲,すべての柱の内部への傾斜など,視覚的な建築美も徹底的に追求されている。…

※「フェイディアス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

フェイディアスの関連キーワードイクティノスカリクラテスクテシアスザレウコススコパスプラクシテレスヘロドトスポリュクレイトスミュロンヒッポダモス

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

フェイディアスの関連情報