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プラグマティズム法学 プラグマティズムほうがくpragmatic jurisprudence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プラグマティズム法学
プラグマティズムほうがく
pragmatic jurisprudence

プラグマティズム哲学を法思想の共通の基礎としている法学。法思想史的にはイギリスの功利主義法学の系列に属する。 O.ホームズに始り,B.カードーゾを経て,R.パウンドによって体系化された。法を社会統制の手段として把握し,法にはできるだけ最少の犠牲でできるかぎり多くの人間の欲求を満足させるという調整機能があるとする。パウンドは人間の幸福を増進させ社会の進歩改善に役立つべき法学を「社会工学」としてとらえ,社会学的認識を応用した社会学的法律学を構想した。

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百科事典マイペディアの解説

プラグマティズム法学【プラグマティズムほうがく】

法は社会統制ないし社会改革の技術(社会工学)であるとする実践主義・経験主義の法学。法の目的は,社会における人びとの多くの期待を最大限に実現するために,人間の諸関係・諸利害を調整することにあるとする。

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世界大百科事典 第2版の解説

プラグマティズムほうがく【プラグマティズム法学 pragmatic jurisprudence】

W.ジェームズ,J.デューイなどを代表とするアメリカのプラグマティズムの哲学を法学に適用する立場で,O.W.ホームズR.パウンド,B.N.カードーゾらにより展開された。真理の基準を実践的効用におくプラグマティズム哲学を法の考察に導入し,法を社会的諸目的の相互調節のための実用的な技術と考えて,法の解釈・適用において論理は結論を導く多くの要因の一つにすぎないとした。この立場はホームズ,K.N.ルウェリン,J.N.フランクなどのリアリズム法学の先駆と考えられ,またパウンドによる社会学的法学の展開を導くなどアメリカにおける法学の発展の基礎となった。

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