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ヘブライズム ヘブライズム Hebraism

翻訳|Hebraism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘブライズム
ヘブライズム
Hebraism

西欧精神の根底を構成すると考えられている思考類型の一つ。通常ヘレニズムと対比して考えられる。特にイギリスの批評家 M.アーノルドが提唱してから一般的になった。旧約聖書的思考だけではなく,新約聖書を通してキリスト教に継承され,完成されたとされる。

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デジタル大辞泉の解説

ヘブライズム(Hebraism)

古代ヘブライ人の思想・文化。旧約聖書ユダヤ教)および新約聖書の全体を含むキリスト教の精神を包含する語。ヘレニズムとともにヨーロッパ文化の二大源流とされる。

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百科事典マイペディアの解説

ヘブライズム

ヘレニズムと並んで西洋の精神史を形づくる思想的伝統。約言すれば聖書に発する世界観,ひいてはキリスト教の世界観をいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヘブライズム【Hebraism】

ヘレニズムと並ぶヨーロッパ思想の二大源流の一つ。実際には両者は相互に影響して歴史上種々の現れ方をした。ここではヘブライズムの淵源である旧約聖書(一部新約聖書)の根本思想の特色を摘記するにとどめる。 ヘレニズムがヒューマニズムと本質的につながるのに対して,ヘブライズムは神から人への啓示を根幹とするといえよう。これを,われわれ日本人にとっての仏教思想との対比においても確認しておきたい。この啓示という性格については,従来かなりの誤解があると思われる。

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大辞林 第三版の解説

ヘブライズム【Hebraism】

旧約聖書などにみられる古代イスラエル民族の思想や文化に由来する精神。キリスト教を通じて、ヘレニズムとともに、ヨーロッパ文化の源流をなすとされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘブライズム
へぶらいずむ
Hebraism

狭義ではヘブライ語法を意味するが、広義ではヘブライ宗教(旧約聖書)によって根本的に規定され特徴づけられたヘブライ思想、文化、生活および伝統の全体、あるいはその特質をさす。とくに精神史的な概念としては、ギリシア精神としてのヘレニズムと類型的に対比されることが多い。この場合には原始キリスト教、さらにはキリスト教的伝統一般を包括するヘブライ的キリスト教的なものの総称である。このような対比は古くから知られていたが、イギリスの詩人で批評家のM・アーノルドが、『教養と無秩序』において、ヨーロッパを歴史的に形成し動かしている二つの動機としてあげてから、一般に有名になった。彼によれば、意識の自発的な働きが支配的観念であるヘレニズムに対して、ヘブライズムの支配的観念は良心の峻厳(しゅんげん)と服従である。[水垣 渉]

思想

このような宗教的、倫理的態度に特徴をもつヘブライズムは、古代イスラエル民族の唯一神ヤーウェに対する信仰が歴史的な経験を通して展開されることによって形成され、預言者においてその頂点に達したものである。したがってヘブライズムは預言者的精神Prophetismusで代表されることがある。
 ヘレニズムに対するヘブライズムの特徴として一般にあげられるのは、前者の観念論、合理主義、客観主義などに対して、後者の実在論、非合理主義、主意主義、人格主義、精神と肉体・物質との二元論を排する神の創造による現実主義、歴史とその意味とを創造と終末との間の一回的過程において把握しようとする歴史観などである。しかしこのような一般的見解を学問的に根拠づけ、それでヘブライズムとヘレニズムとの歴史的交渉を究明することは困難な課題に属する。そのような試みの一つとして、ギリシア的存在論に対して、神の存在・働きを示すヘブライ語「ハーヤー」hyhに基づく「ハヤトロギア」hajathologiaの提唱(有賀鐵太郎)は重要である。[水垣 渉]
『トーレイフ・ボーマン著、植田重雄訳『ヘブライ人とギリシア人の思惟』(1970・新教出版社) ▽『キリスト教思想における存在論の諸問題』(『有賀鐵太郎著作集 第四巻』所収・1981・創文社)』

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世界大百科事典内のヘブライズムの言及

【神】より

…この超越神信仰は,神話的な表象によって宇宙を彩る自然神信仰や,人間霊の転変によって世界を解釈しようとする人間神信仰とは異なって,宇宙と世界の調和を一つの抽象的な原理によって説明しようとするところに特徴が見られる。【山折 哲雄】
【ヘブライズムの神】
 古代イスラエル宗教,ユダヤ教,キリスト教,さらにイスラム教の系譜は,ふつう(唯)一神教といわれる。経典では旧約聖書(ユダヤ教では〈律法・預言者・諸書〉略してタナハTanakh),新約聖書,さらにコーランに示される。…

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