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精神史 セイシンシ

デジタル大辞泉の解説

せいしん‐し【精神史】

歴史においては個々の事実の因果関係をこえて精神ないし理念が働いていると考え、この見地から歴史をとらえようとするもの。ディルタイ・マイネッケらが代表者。
ある人の精神・思想の移り変わり。

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大辞林 第三版の解説

せいしんし【精神史】

歴史を、そこにはたらく精神ないし理念においてとらえ説明しようとする立場。
一個人の精神の移り変わり。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

精神史
せいしんし
Geistesgeschichteドイツ語

文化一般を、それに生命と形式とを与える精神の所産としてとらえる歴史記述の方法、ないしは歴史把握の仕方をいう。すなわち、歴史的・文化的な形成物はすべて精神の自己表現、つまりある時代精神や民族精神によって生み出されたものと解され、したがって、そこに働いている精神的な潮流に内在する固有の連関を取り出すことによって、言語、習俗、法律、芸術、学問、宗教などの全体的・統一的な理解が目ざされる。この点で精神史はおもに社会的・政治的な歴史事象そのものへ向かう一般の歴史学から区別されるが、また他方それはつとめて実証的であろうとする点で、歴史の背後に絶対的理念が実在すると考える歴史哲学からも区別される。しかし、歴史はなんらかの理念的な力に支えられ、かつ規定されており、それゆえ歴史全体の認識はこうした理念への回帰とその解明によって果たされると考えられている場合が多く、この意味で精神史はまた理念史ともよばれる。こうしたきわめてドイツ的な特徴をもつ考え方は、カント、ヘルダー、ヘーゲルなどによってもたらされ、ランケを経てマイネッケによって大成されたが、とくにまたディルタイとその学派による精神史的研究は文芸史などにおいて大きな成果を収めている。[伊東祐之]
『武市健人訳『ヘーゲル全集10 歴史哲学』(1954・岩波書店) ▽林健太郎編『世界の名著54 マイネッケ』(1969・中央公論社)』

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世界大百科事典内の精神史の言及

【思想史】より

…とくにドイツで,ヘルダーやカントらが歴史を超越的な人間精神の発展史ととらえ,ヘーゲルが現実と観念とを絶対精神(理念)の自己顕現とみる見方を確立すると,もろもろの思想を時代精神として全体史的・統一的にとらえる見方がひろがった。こうして,諸思想を横断して,主導的観念(たとえば歴史的理念,全体的精神,自由等々)の発展の諸相を内在的に記述する理念史Ideengeschichteあるいは精神史Geistesgeschichteとしての思想史が生まれた。 ディルタイは,精神的諸現象を生の構造連関から了解する精神科学を提唱し,この立場から,生の客観化された表現としての歴史,文化を重視して,精神史探求に哲学的基礎を与えた。…

※「精神史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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