デジタル大辞泉 「ペレストロイカ」の意味・読み・例文・類語

ペレストロイカ(〈ロシア〉Perestroyka)

再編・立て直しの意》ソ連ゴルバチョフ政権が1986年以降推進した改革政策のスローガンの一。

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精選版 日本国語大辞典 「ペレストロイカ」の意味・読み・例文・類語

ペレストロイカ

  1. ( [ロシア語] Perestroyka ) ( 改築・立て直しの意 ) ソ連のゴルバチョフ政権が一九八七年以降掲げた改革政策の標語の一つ。

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百科事典マイペディア 「ペレストロイカ」の意味・わかりやすい解説

ペレストロイカ

1985年3月のゴルバチョフ政権登場後のソ連における改革運動。ロシア語で〈建て直し〉の意。人民代議員大会の創設(1988年),協同組合請負制の導入など政治と経済における改革を中心とするが,グラスノスチ民主化スターリン批判の再開など社会文化の広範な側面に及び,1991年のソビエト連邦解体につながった。
→関連項目アルマティアルメニア(国)イスカンデールエストニア岡田嘉子オセチアカフカスサハロフサマルカンドシュワルナゼ全ソ労働組合中央評議会ソビエト連邦ソビエト連邦共産党ソルジェニーツィン大粛清ドイモイ東欧革命ナヒチェバンバルト三国ビートフブハラヤコブレフラスプーチンラトビアリトアニアレーニンロシア

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ペレストロイカ」の解説

ペレストロイカ
Perestroika

ソ連大改革の試みで,ソ連社会主義の終りを導いた。1985年,共産党書記長になった52歳のゴルバチョフは,「グラスノスチ」と新思考外交によって改革への歩みを始め,86年,チェルノブイリ原発事故ののちに「ペレストロイカ(建て直し)」に乗り出した。しかし経済改革は難しく,政治改革が先行され,89年自由な選挙を実現し,90年にはゴルバチョフ大統領が実現した。民主化の進展のなかで,共産党の統制力が弱化すると,経済の混乱増し連邦構成共和国が自立化する動きが強まった。ゴルバチョフは経済改革の道を模索したが成功せず,連邦制を改良する努力が保守的な側近反発を招き,91年クーデタを起こされた。これでペレストロイカが終わった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ペレストロイカ」の解説

ペレストロイカ
perestroika

1980年代後半以降ゴルバチョフ書記長のもとで行われたソ連の改革政策
ロシア語で「建て直し」の意。1985年にソ連共産党書記長になったゴルバチョフは,硬直化したソ連の体制を活性化しようとして,企業活動の自由化,人民代議員大会の設置,共産党の国家との分離などに着手した。「グラスノスチ(情報公開)」と連動し,社会主義の枠内で進めたはずの改革は,しだいにソ連の存立を揺るがすようになった。1990年には共産党一党独裁が放棄されるいっぽうで,共和国の主権要求,連邦からの自立傾向が強まった。また,市場経済への移行をめざす改革はかえって経済の混乱を招いた。1991年8月,ソ連共産党は解散し,12月にはソ連も消滅して,ペレストロイカは改革すべき体制を失って終わった。

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