精選版 日本国語大辞典「ポランニー」の解説
ポランニー
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…いろいろな形態の市が,古代から世界のほとんどの社会に認められる。K.ポランニーによれば,人間社会の歴史全体からみると,生産と分配の過程には,三つの類型の社会制度が存在しており,古代あるいは未開の社会から現代諸社会まで,それらが単一にあるいは複合しながら経済過程の機構をつくってきた。それらは,(1)互酬reciprocity 諸社会集団が特定のパターンに従って相互に贈与しあう,(2)再分配redistribution 族長・王など,その社会の権力の中心にものが集まり,それから再び成員にもたらされる,(3)交換exchange ものとものとの等価性が当事者間で了解されるに十分なだけの安定した価値体系が成立しているもとで,個人間・集団間に交わされる財・サービス等の往復運動,の3類型であり,それぞれの類型は社会構造と密接に連関をもって存在している。…
…つまり,互酬(相互的贈答システム)の合理性は,諸個人にかかわるよりも,社会全体の有機的な統合の成否にかかわるものであるといえよう。
[ポランニーの解釈]
ここから,贈物が功利的な財の交換と区別されるべきであることは明らかである。これをふまえて経済史学の分野ではK.ポランニーが,互酬のシステムを市場における交換との対比において定式化した。…
…そしてそこから経済人類学の新しい潮流が生まれた。その一つはK.ポランニーによるものである。ポランニーは《大転換》(1944)およびその後の著作活動において,経済学が非市場社会にはまったく適用できないと主張するにとどまらず,市場社会についてすら既存の経済学では一面的にしか説明できないとして,経済学そのものを批判し,経済に関するより深く広いパースペクティブを経済人類学に求めた。…
…これに対して経済的動機のみにもとづく交換は,市場や貨幣の制度が発達した社会においてはじめて広まった特種な交換とみることができる。K.ポランニーによればこの意味での交換(市場交換)は,互酬(贈与),再分配(貢租とその分配),家政(自給自足)と並ぶ人間の生活資料調達法のひとつであったが,19世紀の市場(貨幣)経済体制のもとで特異な発達をとげ,経済の領域だけでなく社会全体をその網の目に絡み込む勢いであったという(《大転換》)。 市場経済を対象とする経済学の理論的分析では当然のことながら経済的動機以外の交換動機は初めから視野の外におかれる。…
…(2)市場の社会化 市場社会において市場の自己調整的作用の破壊的・攪乱的影響から社会を防衛するために,市場がさまざまな社会的措置にとりまかれるようになることをいう。K.ポランニー《大転換》(1957)に依拠した観点である。これによれば,自己調整的市場によって支配された社会は,19世紀以来,社会の実在としての人間,自然,生産組織の防衛を意図する〈社会〉の側からの絶えざる反撃を受け,しだいに市場の自己調整的機能は制限されるにいたった。…
…われわれの身のまわりのもの,われわれ自身,われわれの住みかである地球,その地球の外に広がる宇宙,これらを構成する物質の,合成,分析,構造や性質の解明,さらには物質相互の間の反応を研究する自然科学の一部門。化学では単体も化合物も扱うが,どちらの場合も比較的単一な組成をもつ物質を扱う場合が多い。その対象がきわめて広範なので,化学をいくつかの分野に分けて考えるのが便利である。最も一般的な分類は,物理化学,有機化学,無機化学,生物化学,応用化学の対象・方法別の5分野への分類である。…
…化学反応が進むとき反応物と生成物の途中に生成する化学種を反応中間体または中間体という。たとえば,塩素分子Cl2と水素分子H2の混合気体から塩化水素分子HCl気体を生ずる爆発反応はふつう式(1)のように書かれる。 Cl2+H2=2HCl ……(1) しかし,反応が実際にどのように進んでいるかという反応機構を調べた結果,次のようなことが結論されている。すなわち,反応が進んでいる混合気体中では,塩素原子Clや水素原子Hのような反応中間体が,反応式(2)や(3)のようなものとなる素反応に従って反応を進め,最終的には式(1)の反応が起きている。…
…われわれの身のまわりのもの,われわれ自身,われわれの住みかである地球,その地球の外に広がる宇宙,これらを構成する物質の,合成,分析,構造や性質の解明,さらには物質相互の間の反応を研究する自然科学の一部門。化学では単体も化合物も扱うが,どちらの場合も比較的単一な組成をもつ物質を扱う場合が多い。その対象がきわめて広範なので,化学をいくつかの分野に分けて考えるのが便利である。最も一般的な分類は,物理化学,有機化学,無機化学,生物化学,応用化学の対象・方法別の5分野への分類である。…
…化学反応が進むとき反応物と生成物の途中に生成する化学種を反応中間体または中間体という。たとえば,塩素分子Cl2と水素分子H2の混合気体から塩化水素分子HCl気体を生ずる爆発反応はふつう式(1)のように書かれる。 Cl2+H2=2HCl ……(1) しかし,反応が実際にどのように進んでいるかという反応機構を調べた結果,次のようなことが結論されている。すなわち,反応が進んでいる混合気体中では,塩素原子Clや水素原子Hのような反応中間体が,反応式(2)や(3)のようなものとなる素反応に従って反応を進め,最終的には式(1)の反応が起きている。…
※「ポランニー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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半夏ともいう。七十二候の一つで,本来は夏至後 10日目から小暑の前日までをいったが,現行暦では太陽の黄経が 100°に達する日 (7月1日か2日) を半夏生とし,雑節の一つとして記載している。この頃半...