ポール(読み)ぽーる(英語表記)Lewis Paul

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポール(Lewis Paul)
ぽーる
Lewis Paul
(?―1759)

イギリスの発明家。その経歴は不明の点が多い。回転速度の異なる数組のローラーによる粗糸の引伸しの原理を最初に紡績に適用し、アークライトの先駆をなしたことで知られる。1730年ごろ、布地の装飾加工用の機械を考案、この事業を続けるかたわら、ワイアットの協力を得て、1738年に紡績機の特許を取得、1741年にバーミンガムにロバを動力とする紡績工場を設立したが成功せず、2年後に閉鎖。1748年に梳綿(そめん)機、1758年には新たに紡績機の特許を取得したが、この機械ではローラーによる引伸しの機構は用いられていない。ポールの紡績機は実用機としては未完成で、着想においてアークライトに先んじた点に技術史的意義をもつ。[水野五郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

寒暖差アレルギー

寒暖の差により鼻の奥の毛細血管が詰まり、鼻の粘膜が腫れることで起きる鼻炎。医学的には血管運動性鼻炎の一種とされる。多くの場合秋から冬にかけて1日の寒暖差が大きい時期や冷房による急な温度変化などにより起...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ポールの関連情報