マウス(動物)(読み)マウス

百科事典マイペディアの解説

マウス(動物)【マウス】

齧歯(げっし)目ネズミ科の哺乳(ほにゅう)類。ハツカネズミの畜養種をさすことが多い。体長7cm内外。体色は白色が普通だが,暗褐色,褐灰色,斑などもある。代表的な実験動物で,厳密な系統繁殖の結果,いろいろ特殊な遺伝的体質(癌(がん)にかかりやすいなど)が固定化されている。
→関連項目コマネズミ実験動物ナンキンネズミ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マウス(動物)
まうす
mouse
[学]Mus musculus domesticus

哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目ネズミ科のハツカネズミの畜用品種。20世紀初頭の欧米において、近親交配で維持されていた愛玩(あいがん)用のアルビノのハツカネズミが腫瘍(しゅよう)の移植実験に使われたのが、実験動物としてのマウスの誕生である。小形で早熟、繁殖も容易で、近親交配によって遺伝的均一性の高い系統が医学・生物学領域の実験用動物として作出された。現在では200系統以上育成されているが、それらのなかには、AKR(リンパ性白血病を高率で発症する)、BALB/c、C3H(乳腺(にゅうせん)腫瘍)、C57BL、KK(真性糖尿病)などの近交系や、ヌードマウス(先天的な胸腺欠損マウスをいう)、筋ジストロフィー発症マウスなどの突然変異系など、疾患モデルとしても重要な系統が多数含まれている。これらのマウスは、系統により異なる特性をもつので、環境が制御された清浄な室内で、遺伝的に統御された動物が維持管理されている。[土屋公幸]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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