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メリッソス Melissos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メリッソス
Melissos

[生]前480頃.サモス
[没]前400頃
古代ギリシアの哲学者。パルメニデスの弟子で,エレア派の最後の重要人物。海軍指揮官でもあり,前 441~440のアテネヘの反乱ではサモスの艦隊を指揮した。彼の哲学の主たる活動は,永遠不変の真実在を仮象的世界に対して立てたパルメニデス哲学の弁護であり,独自の思想的展開はあまりみられない。同じエレア派の先輩ゼノンがいわゆる事物的存在と世界の生成変化を認める人々を批判しつつパルメニデスを弁護したのに対し,メリッソスは師と同様の推論によって証明を試みた。すなわち,無から有は生じないがゆえに,存在は初めも終りもなく永遠であり,無限であり,一者である。したがってまた空虚は非在であるがゆえに存しえず,運動はありえないとした。

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百科事典マイペディアの解説

メリッソス

前5世紀中葉に活動した古代ギリシアの哲学者サモス島の人。エレア学派の最後を飾る人物にして,前441年の対アテナイ戦を勝利に導いた提督として知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

メリッソス【Melissos】

古代ギリシアの哲学者。生没年不詳。イオニア地方サモス島の生れ。前441年にアテナイ海軍を破った提督,政治家でもあるが,エレア学派の最後の担い手として知られる。実在の不変不動性,一性を主張する点で師のパルメニデスと同一の立場にあったが,彼による実在の無限性,非物体性の主張は,彼がたんにエレア学派の末流にとどまらず,哲学史において彼独自の重要な寄与を行った人物であることを明らかにしている。【広川 洋一】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メリッソス
めりっそす
Melissos
(前480ころ―前400ころ)

イオニア地方サモス島出身の古代ギリシア哲学者で、エレア学派最後の人。変化は非存在からの生成か非存在への消滅であるが、パルメニデスに従って非存在は存在せずとして、「有るもの」を不変としたが、パルメニデスと異なって「有るもの」に過去と未来を許し、つねに永続すると考えた。空間上も無限とした。無限性から「有るもの」の唯一性を論証強調した。二つのものが存在すれば相互に限定しあうはずだからである。そして唯一性から「有るもの」は部分をもたず、したがって物体でないことを証明し、それが存在充実のなかにあるとして空虚を退けた。[山本 巍]

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世界大百科事典内のメリッソスの言及

【エレア学派】より

…前6世紀の後半,南イタリアのエレアElea市に興った哲学の一派。パルメニデスを祖とし,ゼノン,メリッソスと続いた。感覚される事実を虚妄とし,思惟される事実こそ真実と宣言したパルメニデスは,日常経験からは疑いえぬ明白な事実である生成,変化,運動,多を全面的に否定し,弟子たちもこの説を側面から擁護した。…

※「メリッソス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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