ヨハネ騎士団(読み)ヨハネキシダン

デジタル大辞泉の解説

ヨハネ‐きしだん【ヨハネ騎士団】

中世の三大宗教騎士団の一。巡礼者の救護所として創設され、第2回十字軍よりエルサレムで軍事・救護活動を行う。14世紀ロードス島本拠を移してロードス騎士団、16世紀マルタ島に移りマルタ騎士団と称する。1834年より本部をローマに移し現在も存続。聖ヨハネ騎士団

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百科事典マイペディアの解説

ヨハネ騎士団【ヨハネきしだん】

中世の騎士修道会の一つ。正称は〈エルサレム・聖ヨハネ救護騎士修道会〉,ラテン語でOrdo Equitum Sancti Johannis。南仏出身の修道士ジェラールが11世紀末に創設,1113年教皇認可。テンプル騎士団とともに十字軍の主力となる一方,各地に病院を設立した。エルサレム陥落(1291年)後,本拠をキプロス島,さらにロードス島に移したが,イスラム勢に押され,1530年以降はマルタ島に拠ってマルタ騎士団と称した。
→関連項目騎士修道会十字軍マルタロードス[島]

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デジタル大辞泉プラスの解説

ヨハネ騎士団

中世ヨーロッパで組織された宗教騎士団のひとつ。11世紀末に南フランス出身の修道士ジェラールが聖地巡礼者の救護を目的に創設。「聖ヨハネ騎士団」とも。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヨハネきしだん【ヨハネ騎士団 Ordo Equitum Sancti Johannis[ラテン]】

西欧中世の三大騎士団の一つ。正式名は〈エルサレム・聖ヨハネ救護騎士修道会〉。11世紀末南フランス出身の修道士ジェラールGérardが聖地巡礼用救護所として創設し,1113年教皇パスカリス2世の教書で公式に認可された。アウグスティヌス会会則に従い,テンプル騎士団と功績を競いながら十字軍戦士として中近東各地で戦うと同時に,傷病者の看護や貧しい巡礼の救援にあたった。イスラムの医療制度を導入して西欧各地に病院を設立し,癩者の収容施設もつくった。

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世界大百科事典内のヨハネ騎士団の言及

【もてなし】より

…教会の,世俗の,また半世俗の各種団体が任意に組織され,行倒れの看護,死者の埋葬を無償で行った。もともとは聖地巡礼者や十字軍戦士から出る病人救済のためにエルサレムに組織されたヨハネ騎士団は,のちロードスを経てマルタに本拠を移し,全欧に所領をもつマルタ騎士団に変貌する。 今日なお農村部では好意ある個人が異国からの旅人を無償でもてなすことがあり,身元不明の困窮者,病人,行倒れは,慈善団体,教会,公共自治体もしくは国家が世話をすることになっている。…

※「ヨハネ騎士団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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