ラーテナウ(Emil Rathenau)(読み)らーてなう(英語表記)Emil Rathenau

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ラーテナウ(Emil Rathenau)
らーてなう
Emil Rathenau
(1838―1915)

ドイツの電気技術者、企業家。ハノーバー工科大学、チューリヒ工科大学で機械工学を学んだ。1876年フィラデルフィアでの万国博覧会で見た電話機に注目し、ベルリン当局に働きかけて電話局を開設。1878年のパリ万国博覧会にエジソンの白熱照明システムが出品されるとすぐにその特許権を得て、1883年ベルリンにドイツ・エジソン応用電気会社を設立白熱電球の製造を開始する一方で、ジーメンス‐ハルスケ社(後のジーメンスAG)からその他の設備を購入し市内配電を始めた。1887年にはジーメンス‐ハルスケ社の束縛から離れ、AEG(アーエーゲー)(アルゲマイネ電気会社)をおこし、電気鉄道建設、電気製鋼などに投資した。

[高橋智子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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