ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
リチャード[コーンウォール]
Richard
[没]1272.4.2. バーカムステッド城
イングランド王ジョンの二男。1227年コーンウォール伯。兄のイングランド王ヘンリー3世にしばしば反抗し,反国王派貴族の一中心であった。1236年十字軍に従軍し武勲をあげた。対外的には大空位時代のドイツ皇帝の継承をめぐる紛争に介入し,皇帝候補者として名のりをあげ,1257年にはローマ王に選出されたが,ドイツに勢力を広めようという野望は実現しなかった。1263年バロン戦争のときには,兄ヘンリー3世を助けたが,王とともに捕えられ,1265年王軍の勝利により解放。1271年息子ヘンリーが暗殺されて致命的な打撃を受け,翌 1272年死亡した。
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