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リバタリアニズム りばたりあにずむ libertarianism

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知恵蔵2015の解説

リバタリアニズム

個人の自由権を絶対的に重視し、それに制約を加える国家の役割を最小限度にとどめようとする自由至上主義の思想。リベラリズムが政府による自由市場への介入と所得の再配分を推進し、社会的平等を重視する福祉国家の制度的基礎を提供したのに対し、1970年代以降の米国において、個人権的自由権を絶対的に擁護する立場から、国家の権力と機能を制限し、「最小国家」の創設を求める思想としてリバタリアニズムが登場してきた。この中には大きく分けて2つの立場が存在している。1つは経済面での国家の関与を批判するもので、代表者として市場経済における選択の自由を擁護するフリードマンを挙げることができる。もう1つは、国家が個人の自由生き方に介入することを批判する立場である。ロックの自然権の影響のもとで、権利の基底的原理としてリバタリアニズムを採用したノージックは、基本的に自己の身体と財産に対する所有権だけを侵害されてはならない権利とみなす。その結果社会権などは認めない。

(野口勝三 京都精華大学助教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

リバタリアニズム(libertarianism)

他者の自由を侵害しない限りにおける、各人のあらゆる自由を尊重しようとする思想的立場。自由主義が20世紀以降、個人の社会的自由の達成ために、私企業などの経済的自由の抑制や、福祉などによる富の再分配を是認してきたのに対し、それらをも最小化すべきとする。自由至上主義。完全自由主義
[補説]新自由主義と似るが、これが経済的自由を重視するのに対し、リバタリアニズムはそれだけでなく社会的自由も強調する。権威への不服従や婚姻制度の廃止、銃器・薬物・売春・同性愛の是認などを唱えるため、伝統的保守思想と対立する。

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