ルーレオ(英語表記)Luleå

デジタル大辞泉 「ルーレオ」の意味・読み・例文・類語

ルーレオ(Luleå)

スウェーデン北東部の都市ボスニア湾奥に注ぐルーレ川河口に位置する。港湾をもつが冬季には結氷する。かつては漁業で栄え、キルナ鉄道で結ばれてから鉄鉱石積出港として発展した。旧市街には15世紀初頭の聖堂を中心につくられた「ガンメルスタードの教会街」があり、世界遺産文化遺産)に登録された。ルレオ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ルーレオ」の意味・わかりやすい解説

ルーレオ
Luleå

スウェーデン北部,ボスニア湾頭西部のルーレ川河口にある工業港湾都市ノルボッテン県県都。人口7万3313(2007)。港は冬季に結氷するが,結氷期以外はキルナ,イェリバレ,マルムベルイェトからの鉄鉱石,ラップランドからの木材タール,トナカイ皮を積み出す。工業では鉄の精錬製紙が重要である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルーレオ」の意味・わかりやすい解説

ルーレオ
るーれお
Luleå

スウェーデン北部、ノールランド地方の港湾都市。人口7万1952(2001)。ボスニア湾の奥、ルーレ川の河口に位置する。北部地方に産する鉄鉱石の大部分夏季当地の港から積み出される。製鉄、自動車工業、機械工業がある。中世より現在の旧市街(ガンメルスタード)の地に漁港として存在したが、1648年土地隆起に伴い河口に移転を余儀なくされた。現在も1年に1センチメートルの隆起をみる。北部地方の文化中心地として学校、図書館が完備しており、博物館はラップ民俗の収蔵品で知られる。

[中島香子]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ルーレオ」の意味・わかりやすい解説

ルーレオ

スウェーデン北部の都市。ボスニア湾北端,ルーレ川河口の港市で,キルナ,イェリバレ産出の鉄鉱やラップランドからの木材などを積み出す。製鉄,製紙も行われる。北緯65°35′にあり,冬季は結氷する。15世紀初期の石造の教会,その周辺に木造の参拝者用宿泊施設424軒がある。この旧市街の教会地区は1996年,世界文化遺産に登録。7万4905人(2012)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android