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レグルス Regulus, Marcus Atilius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レグルス
Regulus, Marcus Atilius

前3世紀のローマの軍人,政治家。前 267,前 256年執政官 (コンスル ) 。第1次ポエニ戦争に参加。過酷な条件を出してカルタゴ講和を拒まれ,結局前 255年敗れて捕われた。伝説によれば,講和ないしカルタゴ人の捕虜との交換のため,一時ローマに返されたが,彼みずからが元老院にその両方を拒否するよう説いてから,再びみずからの意志でカルタゴに送られ,責め殺されたという。このため後世ローマ軍人の模範とされた。

レグルス
Regulus

しし座α星 (α-Leo) の固有名。白色の最輝星の一つで,実視等級は 1.36等,スペクトル型は B7の主系列星。太陽の約 100倍の明るさをもち,距離は 70光年。古代の占星術では大切な星であったので,星の名は「王」に相当するラテン語からきている。

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百科事典マイペディアの解説

レグルス

しし座のα星。白色の1.4等星で,距離70光年。伴星と三重連星を構成。
→関連項目しし(獅子)座

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世界大百科事典 第2版の解説

レグルス【Regulus】

しし座のα星。レグルスとは,ラテン語で〈小王〉〈王子〉の意味である。レグルスには,7.9等の伴星があり,小望遠鏡で見ることができる連星である。その伴星がまた実視連星であるので,レグルスは三重連星になる。概略位置は赤経10h8m,赤緯+11゜58′。主星のスペクトル型はB7,実視等級は1.4等,距離は約70光年である。午後9時の南中は4月上旬である。【山田 陽志郎】

レグルス【Marcus Atilius Regulus】

?‐前249ころ
第1次ポエニ戦争時のローマの将軍。前256年コンスル(執政官)としてカルタゴ海軍を破り,アフリカに上陸。一時はカルタゴ市城壁に迫ったが,提示条件の苛酷さの故に停戦に至らぬうち大敗,捕虜となる。数年後,講和使節としてローマに送られたが成果なく帰還,のち死亡した。キケロらは彼が元老院で徹底抗戦を訴えた後,進んでカルタゴに戻り拷問死したと伝え,愛国美談としてたたえるが,おそらくローマ側の宣伝にすぎない。【栗田 伸子

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大辞林 第三版の解説

レグルス【Regulus】

獅子座のアルファ星。明るさ1.3等、距離77光年。大鎌の形をした星座の柄の部分にある。黄道に位置する唯一の一等星。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レグルス
れぐるす
Regulus

しし座のα(アルファ)星の固有名。古くからバビロニアやギリシア、アラビアなどで「王」や「王者」とよばれていたが、この「小さい王 Regulus」というラテン名はコペルニクスが初めて使ったという。春の宵の空に輝く1.35等の恒星で、スペクトル型はB7Vの主系列星、表面温度は約1万3000Kである。天球上の位置は、2000年分点の座標で、赤経10時08分、赤緯プラス11度58分。距離は77光年。質量は太陽の5倍程度、半径は3.8倍。赤道表面で少なくとも毎秒330キロメートルという高速度で自転している。レグルスは実視連星であり、主星(A星)から角度で180秒ほど離れたところに、8.12等のスペクトル型K1Vの主系列星を伴星(B星)にもつ。さらに、このB星も角度で数秒離れたところに13.1等のM型星を伴星(C星)にもっている。これらの星は全体として太陽系から毎秒6キロメートルの速度で遠ざかっている。位置が黄道上にあるため月に隠されることがあり、惑星もよく近くを通るので、古来、占星術に利用された。[北村正利・岡崎 彰]

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