レザー
英語のleatherは皮革,なめし革の意だが,日本ではふつう人造の皮革類似品(レザー・クロースleather cloth)をさす。擬革,イミテーション・レザーとも。布や紙にパイロキシリン・ラッカー(窒素含有量15%程度のニトロセルロースを溶剤に溶かし,可塑剤などを添加したもの),塩化ビニル樹脂などを塗布し表面に皮革様の模様をつけたパイロキシリン・レザー,ビニルレザーなどがある。いす張り,書籍の表紙,ブックカバー,日用雑貨などに使用。→合成皮革
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レザー
〘名〙 (leather)
① なめし革。〔舶来語便覧(1912)〕
②
レザークロス、また一般に、合成皮革をいう。〔外来語辞典(1914)〕
※愛の渇き(1950)〈三島由紀夫〉二「死体を運び入れる剥げたレザーの
寝台」
レザー
※風俗画報‐二三九号(1901)理髪所「剪刀
(レーザー)、剃刀
(シッゾーズ)、
手拭(タオル)は抽斗に蔵められ」
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レザー(razor)
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
レザー【leather】
戦前から,皮革の代替品として織編布にニトロセルロースなどを塗布したものを,擬革,またはイミテーションレザーimitation leatherと呼び,略してレザーもしくはレザークロスと呼んでいたが,現在このような製品は市場に見当たらない。ポリ塩化ビニル樹脂塗料を塗布,またはこの樹脂膜をはり合わせた塩ビレザーまたはビニルレザーと呼ばれるものがあるが,これを単にレザーと呼ぶことは少なく,レザーといえばむしろ本来の意味の革をいうことが多い。
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