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ローザンヌ学派 ローザンヌがくは Lausanne school

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ローザンヌ学派
ローザンヌがくは
Lausanne school

レオン・ワルラスによって創始され,後継者ウィルフレド・パレートによって体系づけられた経済学の一学派。ミクロ経済学の基礎を確立した。2人ともスイスローザンヌ大学で教壇に立ったのでこの名がある。

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デジタル大辞泉の解説

ローザンヌ‐がくは【ローザンヌ学派】

ローザンヌ大学教授ワルラスによって1870年代に創始され、パレートによって継承され発展した経済学の学派。一般均衡理論を確立し、のちの理論経済学に多大な影響を及ぼした。

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百科事典マイペディアの解説

ローザンヌ学派【ローザンヌがくは】

経済現象の相関関係を数学的に分析して自由競争下に達成される一般的均衡関係を明らかにする学派。数理学派とも。スイス,ローザンヌ大学のワルラスに始まる。彼は効用,所得,価格等の関数から均衡理論を導き,後継者パレートは効用理論を選択の理論に拡充。
→関連項目経済学限界効用学派新古典派

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世界大百科事典 第2版の解説

ローザンヌがくは【ローザンヌ学派 Lausanne school】

経済学における限界革命の主役の一人L.ワルラスがスイスのローザンヌ大学の教授であったことから,ワルラスおよびその後継者など初期の一般均衡理論の研究者たちを指す。《純粋経済学要論》(1874‐77)により経済の諸部門間の相互依存関係を強調する一般均衡理論を創始したワルラスは,1892年にローザンヌ大学の教授を辞し,イタリア出身のV.パレートがその後を継いだ。パレート《経済学提要》(1906)において,効用概念を避け無差別曲線による選択理論を展開,さらにパレート最適の概念を創始した。

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大辞林 第三版の解説

ローザンヌがくは【ローザンヌ学派】

ローザンヌ大学教授ワルラスにより創始され、パレートにより継承された経済学の学派。一般均衡理論により現代経済学の主流となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ローザンヌ学派
ろーざんぬがくは
Lausanne school英語
cole de Lausanneフランス語

スイスのローザンヌ大学の経済学の講座の初代教授L・ワルラスを創始者とする学派であって、一般均衡理論を確立し、後代の経済学に多彩な影響を与えた。ワルラスの主著『純粋経済学要論』(1874~77)は、当初は、そのなかで展開された希少性という概念に基づく消費者需要の分析が着目されて、オーストリア学派の始祖C・メンガーおよびイギリスのW・S・ジェボンズの著作とともに、限界効用理論同時発見として注目を集めた。この3人の著作が近代経済学の誕生であるとされていることもまた有名である。それは、古典学派以後長く続いた歴史学派の事実の追求に対して、久しぶりの理論の復活であり、古典学派の客観価値論に対して、主観価値論に基づく経済理論の誕生でもあった。しかし、やがてワルラスの著作の独自の貢献は一般均衡理論の確立にあることが明らかになり、また希少性の理論はかならずしも効用理論ではないことも明らかとなった。
 かくて、ローザンヌ学派の特質は一般均衡理論にある。ワルラスの後継者V・パレートは効用理論にかわる選択理論の確立、一般均衡理論の普及に努め、その結果イタリアのM・パンタレオーニ、E・バローネ、L・アモロゾ、フランスの・アントネリ、F・ディビジアなどの後期ローザンヌ学派が生まれた。一般均衡理論の影響は広く深い。すなわち、オーストリアではJ・A・シュンペーターが一般均衡理論の基礎のうえに経済発展理論を構成し、北欧学派の始祖であるスウェーデンのK・ウィクセルはオーストリア学派の資本理論を導入して一般均衡理論を拡充し、アメリカではI・フィッシャーやH・L・ムーアが一般均衡理論による実証分析に努めた。そしてやがてJ・R・ヒックスの『価値と資本』(1939)が現れる。それは一般均衡理論の集大成であり、その後の展開を刺激した。すなわち、J・A・モザックは国際経済理論に適用し、R・トリフィンは独占理論を構成し、D・パティンキンは貨幣理論との結合を図った。また、O・ランゲやP・A・サミュエルソンはヒックスの静学的安定条件論に対して動学的安定条件論を提示し、さらに計量経済学の分野ではW・レオンチェフの産業連関分析やM・A・コープランドのマネー・フロー分析も生まれた。[佐藤豊三郎]
『T・ハッチスン著、長守善他訳『近代経済学説史』(1957・東洋経済新報社) ▽『安井琢磨著作集』全三巻(1970~71・創文社) ▽L・ワルラス著、手塚寿郎訳『純粋経済学要論』全二冊(岩波文庫) ▽K・J・アロー、F・ハーン著、福岡正夫・川又邦雄訳『一般均衡分析』(1976・岩波書店)』

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