ワークブック(読み)わーくぶっく(その他表記)workbook

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デジタル大辞泉 「ワークブック」の意味・読み・例文・類語

ワークブック(workbook)

小・中学校生徒のために編集された自習用の練習問題集。
[類語]参考書虎の巻あんちょこ副教材副読本指導書

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精選版 日本国語大辞典 「ワークブック」の意味・読み・例文・類語

ワーク‐ブック

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] workbook ) 小・中学校の生徒が用いる、自習用の学習帳ワーク
    1. [初出の実例]「夏休みのワークブックとか」(出典:人間の壁(1957‐59)〈石川達三〉上)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワークブック」の意味・わかりやすい解説

ワークブック
わーくぶっく
workbook

児童・生徒の自学自習のためにつくられた学習帳、練習帳のこと。教育において、子供の自主的活動を重んじる思潮背景にして、20世紀初めころからアメリカで使われ始め、日本では第二次世界大戦後、アメリカの教育思潮、方法の移入に伴って、使用され始めた。本来は、教科書や授業と密接な関連をもち、学校で学習した事項の要点をまとめたり、確認、定着をねらう問題、また、関連する資料や発展的課題などを提示したりするものであった。しかしその後、単なる練習問題集やテストブックなども、ワークブックの一種と考えられるようになり、学校現場においてはワークブックという用語にかわってドリル、問題集などの用語が多く用いられるようになった。1990年代後半以降、学力低下が指摘されるとともにドリルや問題集が多く活用される傾向にある。それらは基礎学力の面から必要性はあるけれども、子供の自主性を重んじるというワークブック本来の趣旨にも留意したい。

[中原忠男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワークブック」の意味・わかりやすい解説

ワークブック
workbook

学習帳,練習帳のこと。児童,生徒の自学自習用に編集された教材で,学習の指針,練習問題,評価基準などから成っている。 20世紀初め,アメリカで行われたウィネトカ・システムにおいて,個別学習用に作成されたのが最初といわれる。日本でも第2次世界大戦後盛んに用いられるようになったが,現在では教師の手によるものよりは民間業者が作成して市販するものを利用することが多く,また学習評価に安易に利用されるなど,いくつかの批判が出てきている。

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