出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
鹿児島県熊毛(くまげ)郡屋久島町、屋久島のほぼ中央部に位置する山。標高1936メートル、九州の最高峰。付近には永田(ながた)岳、翁(おきな)岳、黒味(くろみ)岳など1800メートル以上の高峰が連座し、屋久島連山(八重山連峰(やえやまれんぽう))を形成する。山地全体の地質が、基盤をなす熊毛層群とよばれる堆積(たいせき)岩に貫入した花崗(かこう)岩や閃緑(せんりょく)岩などからなる。本島の縁辺部の気候は年間を通して温暖であるが、中腹から山頂にかけては冬季に積雪があり、気温が下がる。年降水量・日数とも多く、日本でも代表的な多降水域である。山頂付近の植生はヤクザサ、ヤクシマシャクナゲなど低木類で覆われるが、中腹には屋久杉の原生林が広く分布する。本岳を含む山岳部一帯は1964年(昭和39)霧島屋久国立公園に編入され、2012年(平成24)に屋久島国立公園として分離独立。観光客、登山者なども多い。
[塚田公彦]
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…鹿児島県屋久島の中央山岳地帯をいう。熊毛郡屋久町,上屋久町にまたがり,九州の最高峰宮之浦岳(1935m)をはじめ,永田岳(1886m),黒味岳(1831m),投石(なげし)岳(1830m),翁(おんな)岳(1826m)など高峰が集中しており,前3者を奥岳または三岳(みたけ)ともいうが,その他も含めて八重岳と称する。また〈洋上アルプス〉の異名もある。…
※「宮之浦岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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