宮之浦岳(読み)みやのうらだけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鹿児島県南部,屋久島中部にある山。標高 1936m。九州最高峰である。この山を中心に永田岳(1886m),黒味岳(1831m)がほぼ南北に並び屋久三山と呼ばれている。ほとんど全域新第三紀花崗岩からなる。山岳部は特に降水量が多く,年 8000~1万mmに達する。標高 700~1600m間に屋久杉原生林が広く分布屋久島国立公園に属する。

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百科事典マイペディアの解説

屋久島のほぼ中央部に位置する山。九州地方の最高峰で,標高1936m。4,5月ころまでは雪をみることもある。花コウ岩からなる,標高800〜1600m付近は屋久杉を含む針葉樹林帯で,1800m付近以上はヤクザサ帯となり,ヤクシマシャクナゲ,アセビなどが混在する。頂上西側に笠石とよばれる巨石があり,その下に一品宝寿(いっぴんほうじゅ)権現が祀られている。なお古くは宮之浦岳・永田岳・栗生(くりお)岳の三山をあわせ三(み)岳(奥岳とも)とよんでいた。現在は栗生岳の代わりに黒味(くろみ)岳を入れて三岳とよぶ。また三岳を中心に周辺の高峰も含めて,八重岳(やえだけ)と総称する。
→関連項目日本百名山

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鹿児島県熊毛(くまげ)郡屋久島町、屋久島のほぼ中央部に位置する山。標高1936メートル、九州の最高峰。付近には永田(ながた)岳、翁(おきな)岳、黒味(くろみ)岳など1800メートル以上の高峰が連座し、屋久島連山(八重山連峰(やえやまれんぽう))を形成する。山地全体の地質が、基盤をなす熊毛層群とよばれる堆積(たいせき)岩に貫入した花崗(かこう)岩や閃緑(せんりょく)岩などからなる。本島の縁辺部の気候は年間を通して温暖であるが、中腹から山頂にかけては冬季に積雪があり、気温が下がる。年降水量・日数とも多く、日本でも代表的な多降水域である。山頂付近の植生はヤクザサ、ヤクシマシャクナゲなど低木類で覆われるが、中腹には屋久杉の原生林が広く分布する。本岳を含む山岳部一帯は1964年(昭和39)霧島屋久国立公園に編入され、2012年(平成24)に屋久島国立公園として分離独立。観光客、登山者なども多い。[塚田公彦]

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精選版 日本国語大辞典の解説

鹿児島県屋久島の中央にある山。標高一九三五メートル。九州の最高峰。中腹に屋久杉の原生林が分布。

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世界大百科事典内の宮之浦岳の言及

【八重岳】より

…鹿児島県屋久島の中央山岳地帯をいう。熊毛郡屋久町,上屋久町にまたがり,九州の最高峰宮之浦岳(1935m)をはじめ,永田岳(1886m),黒味岳(1831m),投石(なげし)岳(1830m),翁(おんな)岳(1826m)など高峰が集中しており,前3者を奥岳または三岳(みたけ)ともいうが,その他も含めて八重岳と称する。また〈洋上アルプス〉の異名もある。…

※「宮之浦岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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