中毒疹(読み)ちゅうどくしん(英語表記)toxic eruption; toxicoderma

  • 中毒×疹
  • 中毒疹 toxicodermia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

体外から毒性物質が体内に入るとか,あるいは体内でつくり出された毒性物質で生体が障害を受け,その結果,皮疹が全身に生じた状態をいう。薬疹,ウイルス感染による皮膚病変のように,原因が明らかなものは中毒疹に含めない。中毒疹では丘疹紅斑紫斑膨疹,小水疱など各種の皮疹が現れるが,個々の症例では単一の症候を示し,同時に種々のものが混在することはない。粘膜も侵されることがあり,表在性リンパ節腫脹を認めることもある。ときに発熱嘔吐下痢,関節痛,けいれんなどの全身症状を伴う。一般に急性に起り,適切な治療により容易に軽快する。

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百科事典マイペディアの解説

各種中毒によって生ずる発疹。薬疹,種痘疹,食餌(しょくじ)性中毒疹,自家中毒疹,月経疹などがある。紅斑,紫斑,蕁麻疹(じんましん),水疱(すいほう)など種々で,原因と皮疹との関係も一定しない。かゆみ,痛み,発熱,嘔吐(おうと),下痢,痙攣(けいれん),関節痛などを伴うこともある。治療には原因の除去のほか,症状に応じて薬物療法を行う。

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世界大百科事典 第2版の解説

体内に吸収された外来物質や体内で産生された物質の作用によって,体の機能が障害され,その結果生じる発疹をいう。原因となる物質が薬剤の場合は薬疹として区別されている。中毒疹の原因には感染症,食物,有毒動物刺咬症,代謝異常など種々のものがあるが,発疹の発現機序や性状は薬疹と同様で,治療も薬疹に準じればよい。薬疹【山本 一哉】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

食物や薬剤の摂取、ウイルス感染症、細菌感染症、妊娠、内分泌異常などの際に生ずる体外性物質あるいは体内で産生された中毒性物質が、血液を介して皮膚ないし粘膜に達して障害をもたらし、その結果現れる種々の皮疹(ひしん)ないし粘膜疹をいう。なかでも薬剤を原因とするもので、内服、注射、吸入などの経路によって体内に入った場合を、とくに薬疹drug eruptionsとよんでいる。

[伊崎正勝・伊崎誠一]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 身体内外の毒物が皮膚に作用して生ずる発疹。薬物によるもの、食物によるもの、伝染病、代謝障害などの疾病によるものなどがある。

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