(読み)ハダカ

デジタル大辞泉の解説

はだか【裸】

身に衣類を着けていないこと。また、そのからだ。「上半身になる」 夏》
覆いや飾りがなく、むき出しであること。「心付けをで渡す」
包み隠しのないこと。「のつきあい」
財産・所持品などが全くないこと。無一物。無一文。「事業に失敗してになる」
[補説]書名別項。→

ら【裸】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]はだか
〈ラ〉衣服をつけず肌をむきだしにする。はだか。むきだし。「裸眼裸出裸体裸婦裸子植物全裸半裸赤裸裸
〈はだか〉「裸馬裸一貫丸裸
[難読]裸足(はだし)

はだか【裸】[書名]

大道珠貴短編小説。平成11年度(1999)の第30回九州芸術祭文学賞にて最優秀作品賞を受賞し、平成12年(2000)「文学界に掲載。同作を表題作とする小説集は平成14年(2002)刊行

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世界大百科事典 第2版の解説

はだか【裸】

肌をあらわにむき出すの〈はだあか(肌赤,膚明)〉がつまった〈はだか〉は,衣服を身につけない状態のことをいう。D.モリスは,人は他の霊長類哺乳類のような毛皮がない〈裸のサルnaked ape〉であるというが,毛皮の代りに衣服をまとって避け,危険を防ぎ,身を飾る。太古人類には衣服がなかったが,現在もアフリカ,アジア熱帯地方には裸体で生活する民族がいる。ギリシア語ギュムノスgymnosは〈裸の〉という形容詞で,英語のgymnosperm(裸子植物)などに今も残っている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

はだか【裸】

〘名〙
① (形動) 全身がむきだしになっていること。身に衣類などをまとっていないさま。あかはだか。すはだか。裸体(らたい)。《季・夏》
※地蔵十輪経元慶七年点(883)一「露形(ハダカ)なる者の為には」
※宇治拾遺(1221頃)三「さうなく湯殿へゆきて、はたかになりて」
② (形動) 転じて、表面に、おおいや飾りなどがないこと。むき出しのままであること。また、そのさま。
※南方録(17C後)墨引「天目新しき瀬戸はたかにて茶具仕こみ台にのせ三分がかりにして」
※或る女(1919)〈有島武郎〉後「修道院の内部のやうな裸かな室内が却てすがすがしく見えた」
③ (形動) 無一物なこと。財産や所持品などがまったくないこと。また、そのさま。
※浮世草子・本朝二十不孝(1686)四「する程の事左前に成て元手をへらし、裸(ハダカ)になりぬ」
④ (形動) つつみ隠すところがないこと。ありのままであること。率直であること。また、そのさま。
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)三「バンジトモニ ヌギステ fadaca(ハダカ) ニ ナレト ヲモウ ナリ」
⑤ 特に、嫁入りの時、何の嫁入支度もしないことをいう。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)何秤「もたねども商ひ上手に生れつき〈西友〉 物かく物縫ふ裸(ハタカ)てもよへ〈西吟〉」

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世界大百科事典内のの言及

【ヌーディスト運動】より

…裸体で生きることが真の生き方だと考え実践する人びとの運動。裸体生活を重視する考えは,古代ギリシア・ローマにすでに存在していたが,ヨーロッパにおいて裸体をタブー視したのはキリスト教であった。…

【裸祭】より

…参加者が裸形になって行う祭り。裸は生まれたままの清浄無垢な姿とみられたから,神聖な行事を行ったり神と交渉するには最適のものとみられた。…

※「裸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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