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乙女峠 おとめとうげ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

乙女峠
おとめとうげ

神奈川県箱根町と静岡県御殿場市の境にある箱根山の外輪山西壁を北部で越す峠で,金時山の南西方にある。標高 1005m。箱根越えの最も古い峠で,日本武尊の東征路にあたったといわれる。近世小田原藩が番所をおき,御留峠と呼ばれたことが名称の由来。 1964年国道 138号線の乙女トンネルが完成。西に富士山,南に箱根山を展望。金時山を経て足柄峠にいたるハイキングコースがある。

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デジタル大辞泉の解説

おとめ‐とうげ〔をとめたうげ〕【乙女峠】

神奈川・静岡県境にある峠。標高1005メートル。箱根山の稜線(りょうせん)を越える場所で、金時山(標高1213メートル)と丸岳(標高1156メートル)の鞍部(あんぶ)にあたる。箱根越え最古の街道の峠。名は、番所が置かれており御留峠と呼ばれたことから。また、近くに住む孝心の厚い乙女の伝説にちなむともされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

おとめとうげ【乙女峠】

神奈川県南西部,静岡県との境にあり,箱根外輪山北部を過ぎる峠。標高1005m。大和朝廷時代東国と西国を結んだ官道碓氷(うすい)道が通っていた。現在は乙女峠道路の乙女トンネルが貫通している。峠からの富士山および箱根カルデラの眺めがよい。かつて,この峠は御厨(みくりや)峠,御留(おとめ)峠などと呼ばれた。1619年(元和5)箱根に関所(箱根関)が置かれた時,仙石原には番所がおかれ,1626年(寛永3)には仙石原関所となり,箱根裏街道の取調べが行われた。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔神奈川県(静岡県)〕乙女峠(おとめとうげ)


神奈川・静岡県境、箱根(はこね)外輪山北西部にある峠。標高1005m。直下を国道138号(乙女道路)がトンネルで抜ける。南東に箱根火山のカルデラ内の仙石原(せんごくばら)、北西に富士山を一望できる眺望(ちょうぼう)ポイントがあり、足柄(あしがら)峠へ至る尾根はハイキングコース。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

乙女峠
おとめとうげ

神奈川県南西部、足柄下(あしがらしも)郡箱根(はこね)町と静岡県御殿場(ごてんば)市との境にある峠。標高1005メートル。峠の名は、かつて仙石原(せんごくはら)の孝養深い乙女が、冬の間、父の病気回復祈願のために峠の地蔵に百日参りをし、満願の日の帰途、雪中で凍死した悲話によると伝えられる。箱根火山の嶺線(れいせん)を越える峠で、丸岳(1156メートル)と金時(きんとき)山(1212メートル)の間の鞍部(あんぶ)にあたる。古東海道の箱根越えの最古道(碓氷(うすい)道)の峠といわれ、富士、箱根の展望や、箱根火山の地学的観察の最適所。明治以後は車道(現、国道138号)が丸岳の南の長尾峠を迂回(うかい)することとなったが、1964年(昭和39)峠下にトンネル(標高810メートル)が開かれて、乙女道路が通じている。ここから稜線(りょうせん)づたいに北方の金時山―足柄峠へのハイキングコースが開ける。御殿場駅、小田原駅からバスが通ずる。[浅香幸雄]

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