乱調(読み)ランチョウ

デジタル大辞泉 「乱調」の意味・読み・例文・類語

らん‐ちょう〔‐テウ〕【乱調】

[名・形動]《「らんぢょう」とも》
調子が乱れていること。また、乱れた調子や、そのさま。乱調子。「先発投手が乱調ですぐに降板する」
「―にどやどやと余の双眼に飛び込んだのだから」〈漱石草枕
詩歌法則からはずれていること。また、破格の詩歌。
乱調子2」に同じ。
[類語]不調変調不順低調不振低迷なまるにぶる冴えない伸び悩む上がったりスランプうだつが上がらない弱る弱まる鈍化弱化

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精選版 日本国語大辞典 「乱調」の意味・読み・例文・類語

らん‐ちょう‥テウ【乱調】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「らんぢょう」とも )
  2. ( 形動 ) 調子を乱すこと。また、乱れた調子やそのさま。乱調子。
    1. [初出の実例]「神楽堂の大太鼓、らん調(デウ)に打ち」(出典浄瑠璃・吉野都女楠(1710頃か)かちぢの御幸)
  3. 法則によっていない詩歌。格を乱した詩歌。
  4. らんちょうし(乱調子)〔現代語大辞典(1932)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乱調」の意味・わかりやすい解説

乱調
らんちょう
hunting

ハンティング。一般に,機器や装置動作が不安定なために起る持続的な振動状態をいう。 (1) 自動制御では,制御系の安定度の不足のために起る好ましくないサイクリング (制御量が同期的に変化する状態) を乱調という。 (2) 並行運転をしている同期発電機負荷急変があると,回転体の慣性によって,回転子の速度振動が起り,同期機は,同期速度を中心として内部相差角の振動を起す。これを乱調という。振動が大きくなると,同期はずれ (脱調) を起すこともある。乱調を防止するため,磁極面に制動巻線を施す。

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