二酸化チタン(読み)ニサンカチタン

デジタル大辞泉の解説

にさんか‐チタン〔ニサンクワ‐〕【二酸化チタン】

チタンの酸化物の一、酸化チタン(Ⅳ)。チタンの酸化物の中で最も安定で、天然には金紅石(きんこうせき)正方晶系)、鋭錐石(えいすいせき)(正方晶系)、板チタン石斜方晶系)などの鉱物として産する。酸化チタンチタニア化学式TiO2

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大辞林 第三版の解説

にさんかチタン【二酸化チタン】

化学式 TiO2 白色顔料として利用されてきた。紫外線照射により光触媒として働き接触している有機物を分解する反応が、抗菌作用や有害物質の分解などに利用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

二酸化チタン
にさんかちたん
titanium dioxide

チタンと酸素の化合物。酸化チタン()とも、チタニアtitaniaともよばれる。チタン()塩水溶液の加水分解で沈殿した水酸化チタン()を強熱すると得られる。天然にはルチル(金紅石、正方晶系)、鋭錐石(えいすいせき)、板チタン石(斜方晶系)のそれぞれ結晶構造の異なる鉱物として産出する。アルカリと硫酸には溶けるが、それ以外の酸と水には溶けない。磁器の原料となるほか、微粉末化したものはチタンホワイト(チタン白)ともよばれ、塗料、印刷インキ、化粧品、ゴム、繊維、紙、樹脂などに顔料として利用される。医薬品にも保護剤として使われ、紫外線防止の効がある。溶融して塊状に仕上げたものはチタニアの名で人工宝石として利用される。藤嶋昭(1942― )と本多健一(1925―2011)による二酸化チタン電極光触媒効果(本多・藤嶋効果)の発見(1968)から、光触媒としての開発研究が活発に続けられている。[岩本振武]

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