付属(読み)フゾク

デジタル大辞泉 「付属」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ぞく【付属/附属】

[名](スル)
主になるものに付き従っていること。また、そのもの。「会社に―する研究所
付属学校」の略。「―の生徒
(「付嘱」とも書く)仏語。師が弟子に教えを授け、さらに後世に伝えるよう託すること。付法
[類語](1付随付帯配属所属直属専属帰属従属隷属隷従無所属属する配置役を振る付き従う

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精選版 日本国語大辞典 「付属」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ぞく【付属・附属・付嘱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 仏語。師が弟子に仏法の奥義を伝授して、後の世に伝えるよう託すること。
    1. [初出の実例]「帝釈是仏檀越。阿難是仏親侍。所以附嘱此二人也」(出典:勝鬘経義疏(611)流通説)
    2. [その他の文献]〔法華経‐見宝塔品〕
  3. 技芸を弟子に伝授すること。
    1. [初出の実例]「ゐのくま殿、利秋が付属をうけさせをはします」(出典:文机談(1283頃)五)
  4. ( ━する ) 財産を子孫などに譲り渡すこと。相続させること。また、主なものの一部となって受け継ぐこと。
    1. [初出の実例]「東板屋二宇 右、永奉属妙香房」(出典:廬山寺文書‐天祿三年(972)五月三日・天台座主良源遺告)
    2. 「家業及び妻子・眷属を弟に付嘱して出家して山に入ぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二)
    3. 「ボンニン ノ コト ナリテ、ヲヤ ノ アクゴウ ヲ fuzocu(フゾク) スル ゴトク」(出典:信心録(ヒイデスの導師)(1592)四)
  5. ( ━する ) 主になるもの、本体となるものにつきしたがっていること。また、その人や、もの。「大学に付属する研究所」
    1. [初出の実例]「家領等悉付属後家」(出典:明月記‐治承五年(1181)三月一八日)
    2. 「堀河の内大臣ともみ、〈略〉ふそくさたひら、きんたた」(出典:弁内侍日記(1278頃)建長元年五月)
  6. ふぞくがっこう(付属学校)」の略。
    1. [初出の実例]「学習院だったか、付属だったかの小学校へ通ってゐる」(出典:イボタの虫(1919)〈中戸川吉二〉)

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普及版 字通 「付属」の読み・字形・画数・意味

【付属】ふしよく

依頼する。〔隋書芸術、来和伝〕(上表)臣、永門東に在り。北面して立つ。陛下臣に問うて曰く、我に災無きや不(いな)やと。臣陛下に奏して曰く、の骨法氣色相ひ應ず、天命已に付屬するりと。未だ(いく)ばくならずして、百揆べたまへり。

字通「付」の項目を見る

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とっさの日本語便利帳 「付属」の解説

付属

私立大学において直系の付属高校から進学してくる学生の総称。受験経験しないため偏差値的学力は劣ることが多いが、遊びや人的ネットワークなど、それ以外のキャンパス生活の知恵や経験にたけている。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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