デジタル大辞泉
「伊弉諾神宮」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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伊弉諾神宮
いざなぎじんぐう
郡家川左岸の平地にある。祭神は伊弉諾尊・伊弉冊尊。淡路国一宮で、旧官幣大社。「いつくさん」ともよばれる。「延喜式」神名帳記載の津名郡九座のうち、名神大社の「淡路伊佐奈伎神社」は当社に比定される。「日本書紀」神代上に伊弉諾尊が国土や神々を生み終わった後、幽宮を淡路の洲(くに)に造り隠れたとある。社伝ではこれを当社の創建とし、現在の本殿の下にその陵墓があるという。大同元年(八〇六)の牒(新抄格勅符抄)には「津名神」とみえ、淡路国に封一三戸とある。津名郡の大社であるところから津名神ともよんだのであろう。なお天慶三年(九四〇)九月一三日の官符により「伊佐那支命神」に淡路国で新封五戸が加えられている(同書)。貞観元年(八五九)一月二七日には無品勲八等伊佐奈岐命に一品が授けられた(三代実録)。永万元年(一一六五)六月には淡路国一宮は炭五〇籠・木五〇束を神祇官に貢進するよう定められ(「神祇官諸社年貢注文」宮内庁書陵部所蔵文書)、貞応二年(一二二三)の淡路国大田文では津名郡郡家郷の項に一宮社一所、同神宮寺一所と記されており、当社が平安末から鎌倉初期には一宮とよばれ、また神宮寺が存在していたことがうかがえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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伊弉諾神宮 (いざなぎじんぐう)
兵庫県津名郡一宮町(現,淡路市)に鎮座。伊弉諾尊,伊弉冊(いざなみ)尊をまつる。《日本書紀》に,伊弉諾尊は〈幽宮(かくりのみや)を淡路の洲(くに)につくりて,しずかに長く隠れましき〉とあり,その幽宮が本社の起源という。淡路島の多賀にあるので多賀明神とも称し,806年(大同1)には神封13戸が充てられた。859年(貞観1)には,無品勲八等伊佐奈岐命に神位一品が授けられ,延喜の制では名神大社に列せられた。平安時代の末ころから淡路国の一宮となり,1885年官幣大社となる。例祭4月22日。1月15日粥占(かゆうら)祭という特殊神事がある。
執筆者:加藤 隆久
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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伊弉諾神宮
いざなぎじんぐう
兵庫県淡路(あわじ)市多賀(たが)に鎮座。祭神は伊弉諾命(いざなぎのみこと)、伊弉冉命(いざなみのみこと)。伊弉諾命はこの淡路の地にて亡くなったと伝えられ、その幽宮が本社であるといわれている。806年(大同1)神封13戸を授けられ、『延喜式(えんぎしき)』では名神(みょうじん)大社に列している。平安末期には淡路国一宮となり、一宮大神とも称され、当地住民の崇敬を集め、1885年(明治18)官幣大社に列格した。列格当時は伊弉諾神社と称していたが、1954年(昭和29)伊弉諾神宮と改称した。例祭は4月21、22日。特殊神事として正月15日に粥占(かゆうら)祭、6月1日に御田植祭が行われる。
[吉井貞俊]
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伊弉諾神宮【いざなぎじんぐう】
兵庫県津名郡一宮町(現・淡路市)に鎮座。旧官幣大社。伊邪那岐(いざなぎ)命・伊邪那美(いざなみ)命をまつる。延喜式内の名神大社。淡路国の一宮。多賀明神とも。例祭4月22日。ほかに粥占(かゆうら)祭(正月15日)など。
→関連項目伊弉諾尊・伊弉冉尊|一宮[町]
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